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単体で10GB/s超えも可能なPCIe 5.0 SSDを使うには?

今回は、単体で10GB/sを超える転送速度を実現する製品もあるPCIe 5.0対応NVMe SSDを使うために必要な要素をご紹介いたします。

PCIe 5.0 SSDの利用に必要なもの

1レーンで約3.94GB/sの速度を実現するPCIe 5.0規格が普及しはじめたことで、この規格を使って従来を上回る転送速度を実現するPCIe 5.0 SSDが登場しました。その中には単体で10GB/sを超える転送速度を実現する製品も存在します。
crucial T705

Crucial最新Gen5 SSD、T705シリーズ。リード最大14,500MB/秒のスペック

このようなPCIe 5.0 SSDの転送速度を最大限発揮するためには、以下の要素を揃えることが必須となります。

・PCIe 5.0 SSD本体
・PCIe 5.0対応CPU
・PCIe 5.0対応スロット搭載マザーボード
・SSDの熱保護機能を作動させない冷却システム

PCIe 5.0 SSDは後方互換性を有するため、PCIe 4.0対応M.2スロットなどでも動作自体はするのですが、その場合の転送速度はバスインターフェイスの上限値に制限され、最大転送速度を発揮することはできません。

また、CPUとマザーボード(スロット)の両方がPCIe 5.0に対応していなければ、PCIe 5.0での接続は成立しません。特にマザーボードに関してはチップセットレベルではサポートしていても、マザーボードの実装が非対応という場合もあるのでご注意ください。

現時点でPCIe 5.0に対応している自作PC向けのCPU/対応ソケットは以下の通りです。

・AMD Ryzen 7000シリーズCPU(Socket AM5)
・AMD Ryzen Threadripper PRO 7000 WXシリーズ(Socket sTR5)
・AMD Ryzen Threadripper 7000シリーズ(Socket sTR5)
・Intel 第12~14世代Core(LGA1700)
・Intel Xeon W-3400/W-2400(LGA4677)

上記の中でも、Intelの第12~14世代Coreの場合、PCIe 5.0はGPU接続用として提供されているため、PCIe 5.0対応M.2スロットを備えたマザーボードにPCIe 5.0 SSDを搭載した場合、GPU接続用のPCIeスロットのレーン数が減少するなどの制約がある場合もあります。

マザーボードの仕様を確認する場合は、スロットの有無だけでなく排他利用になっているスロットなどについてもよく確認されることをおすすめします。

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