AMDはRDNA 4 アーキテクチャを採用する新世代のミドルレンジGPU「Radeon RX 9060 XT」を発表しました。今回はGeForce RTX 5060 Ti対抗馬として注目のミドルレンジGPUを紹介します。
RDNA 4世代のミドルレンジGPU
AMDのRadeon RX 9060 XTは、先行して発売されたRadeon RX 9070 シリーズと同じ「RDNA 4 アーキテクチャ」を採用したミドルレンジGPUです。
Radeon RX 9060 XTは、準ハイエンドGPUであるRadeon RX 9070 XTをちょうど半分した規模のGPUコアを採用しており、2,048基のストリームプロセッサや32基のレイアクセラレータ、64基のAIアクセラレータなどを備えています。
なお、Radeon RX 9060 XTには、VRAM容量の違いにより16GB版と8GB版が用意されており、いずれも20Gbps動作のGDDR6メモリを128bitのメモリバスで接続することで320GB/sのメモリ帯域幅を実現しています。16GB版と8GB版はメモリ容量以外の基本スペックは同等ですが、電力指標のTBPに関しては16GB版が160Wなのに対し、8GB版は150Wと10Wだけ低い値となっています。

AMDはRadeon RX 9060 XTの市場想定価格について、16GBを349ドル、8GB版を299ドルに設定しています。
市場想定価格はあくまでも目安に過ぎませんが、この価格は競合となるGeForce RTX 5060 Tiの発売時価格(16GB版=429ドル、8GB版=379ドル)よりかなり割安に設定されており、コストパフォーマンスに優れたミドルレンジGPUとなることが期待されます。
Radeon RX 9060 XTは6月5日の発売が予定されておりますので、ゲーミングPCの新調やGPUのアップグレードを検討されている方は、AMDの新世代ミドルレンジGPUを選択肢に含めてみてはいかがでしょうか。
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