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Intelの新たな最上位CPU「Core i9-14900KS」について

 本日はIntelのデスクトップ向け最上位CPU「Core i9-14900KS」について紹介します。

最大6.2GHz動作の14世代Core最上位モデル

 Core i9-14900KSは、Intelのデスクトップ向け14世代Coreの最上位モデルとして3月15日にリリースされたCPUです。

 既存の14世代Coreと同じ「Raptor Lake-S Refresh」をベースとしており、8基のPコアと16基のEコアを備えています。コア数や機能は従来のCore i9-14900Kと同等ですが、最大動作クロックがEコアが4.4GHzから4.5GHzへ、Pコアが6.0GHzから6.2GHzへ向上したほか、電力指標のPBPも125Wから150Wに引き上げられています。

特別に選別されたCore iシリーズの集大成

 Core i9-14900KSはCore i9-14900Kのクロック向上モデルと言えるスペックを備えたCPUですが、このような製品を実現するためには高クロック耐性と電力効率に優れたCPUダイを選別する必要があるため、同時期に製造されたCore i9-14900Kよりこれらの特性に優れた個体を入手できる可能性は高まります。

 一方で、定格動作におけるクロックの上昇幅はそれほど大きなものではありませんので、特別に選別されたKSモデルであることや、最上位モデルという位置づけに興味が無いようであれば、より安価に入手できる従来モデルであるCore i9-14900Kを選択するのも良いでしょう。

 特別な最上位モデルに与えられる「KS」を冠するCore i9-14900KSは、「Core Ultra/Core」ブランドへの移行に伴って廃止予定の「Core i」の集大成となるCPUでもあります。性能的にCore i9-14900Kを大きく上回る訳ではありませんが、予定通りであればブランドの最後を飾る記念CPUとしての価値もあるのかもしれません。

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