今回は、Arrow Lake-SことCore Ultra 200Sシリーズ向けにCPUクーラーを選択する際に覚えておきたい情報を紹介します。
LGA1700対応CPUクーラーが使用可能
Core Ultra 200Sシリーズでは、新しいCPUソケット「LGA1851」が導入されました。これにより従来のLGA1700との互換性は無くなりましたが、CPUクーラーを固定するメカニズムの互換性は保たれているため、LGA1700対応のCPUクーラーを引き続き使用することが可能です。
一応、Z890チップセットを搭載するマザーボードには、CPUの固定圧力を調整したRL-ILMと呼ばれる固定金具が導入されており、CPUクーラーの固定圧力(静荷重)が35ポンド以上必要とされています。ほとんどのCPUクーラーはこの要件を満たすことができるかと思われますが、万全を期するのであればCPUクーラーメーカーの互換性情報を確認しましょう。
13/14世代Coreより冷やしやすいCore Ultra 200S
Core Ultra 200SシリーズのCPUは、最上位のCore Ultra 9 285KでもMTPは250Wとなっており、メディアレビューでもCinebench程度の負荷であれば電力リミットに達することなく動作している様子を確認できます。
発熱量が200W台前半にとどまることを考えると、240mmサイズのオールインワン水冷クーラー程度のCPUクーラーでも定格動作のCore Ultra 200Sの発熱に十分対応できそうです。
Core Ultra 200Sは、LGA1700向けCPUクーラーが使用可能で、従来の13/14世代Coreよりも冷却性能への要求が低下しています。より静かに冷やしたい場合やオーバークロックを狙われる場合には高価なCPUクーラーを選択する価値はありますが、240mm水冷や空冷クーラーを使ってCPUクーラーのコストを抑えてみるのも面白いでしょう。
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