自作PCの知識

無料で使えるベンチマークソフト(2024年版)

 本日は、PCの性能計測に役立つ「無料」のベンチマークソフトを5本紹介いたします。

Cinebench 2024(CPU/GPU)

 Cinebench 2024は、3DCGソフトウェア「Cinema 4D」をベースに開発されたベンチマークソフトで、長らく定番CPUベンチマークとして利用されてきた「Cinebench R23」の後継バージョンです。

 昨今の3DCGソフトの実情に合わせて、従来のCPUベンチマークに加えてGPUベンチマーク機能が追加されました。これにより主要なテスト項目が、GPU性能を計測する「GPU」、CPUのマルチコア性能を計測する「CPU(Multi Core)」、CPUのシングルコア性能を計測する「CPU (Single Core)」の3つとなっています。

 最低実行時間や使用するCPUコア数など、テスト内容のカスタマイズにも対応しており、詳細な性能テストやストレステストにも利用できます。Maxonのウェブサイトから無料でダウンロードできるので、特にCPUのテストを行いたい人は利用してみると良いでしょう。

ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク(GPU/ゲーム)

 ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマークは、スクウェア・エニックスのMMORPG「ファイナルファンタジーXIV」の公式ベンチマークソフトです。

 ファイナルファンタジーXIVの公式ベンチマークは、無料で利用できる3Dベンチマークソフトとしては定番ソフトのひとつとして知られており、こちらは今夏リリース予定の拡張パッケージ「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」のグラフィックアップデートを先行実装してリリースされた最新バージョンです。

 従来と同じくスコア計測機能のほかにループ実行機能も備えているため、PCのゲーミング性能を計測するだけでなく、安定性を確かめるストレステストとしても使えます。

CrystalDiskMark(SSD/HDD)

 CrystalDiskMarkは、SSDやHDDなどのストレージ性能を計測するベンチマークソフトで、同種のテストの中では世界的にも定番としての地位を確立しているソフトです。

 ストレージのピーク性能を手軽に計測できるほか、様々なテストモードやテスト内容のカスタマイズ機能が用意されているため、購入したSSDが想定通りのパフォーマンスを発揮しているのかを確認したり、ストレージデバイスの特性への理解を深める検証にも役立ちます。

 ストレージデバイスの情報表示ソフトである「CrystalDiskInfo」と合わせて活用すると良いでしょう。

SiSoftware Sandra Lite(総合)

 Sisoftware Sandra Liteは、PCが搭載する各パーツの性能を詳細にテストできる総合系ベンチマークソフトの無料版です。

 ここまでに紹介した他のベンチマークテストに比べると、多機能な分使いこなすには相応の知識が要求されますが、CPUやGPU、メモリなどを様々な方法でテストして性能を計測することができるため、PCパーツへの理解をより深めることができるでしょう。

NVIDIA FrameView(ゲーム)

 NVIDIAのFrameViewは、ゲームのフレームレートを表示・計測する機能を備えたアプリケーションです。

 NVIDIAのアプリケーションではありますが、NVIDIA以外のGPUを搭載している環境でも機能するほか、DirectX 12やそれ以前の環境でもフレームレートの表示と計測が可能であるため、プレイ中のゲームがどの程度のフレームレートで動いているのかを把握するのに役立ちます。

 FrameView自体がベンチマークテストとして機能する訳ではありませんが、条件を揃えてフレームレートを計測すれば、ほとんどのゲームをベンチマークソフトのように利用することが可能となります。

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