先日リリースされたG.SkillのDDR5-6000 64GBモジュール256GB(64GB×4)。今までDDR5メモリは4枚挿しの安定度の低さと、クロックの低下の問題があったため、このクロックで本当に安定動作するのか疑問がありました。そこで、早速テストを行ってみました。

動作環境
G.SkillのQVLで現時点ではMSIとGIGABYTEのマザーボードが掲載されています。その中から、MSI X870 TOMAHAWK WIFIを選択しました。BIOSを最新にアップして、BIOSで行った設定はメモリプロファイルのEXPOのみです。BIOS→Windowsと問題なく起動しました。
テスト環境 | |
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CPU | AMD Ryzen 7 9700X |
マザーボード | MSI X870 TOMAHAWK WIFI (BIOS: 7E51v1A62) |
メモリ | G.Skill Flare X5 F5-6000J3644D64GX4-FX5 (DDR5-6000 CL36 64GB×4) |
テスト結果

Prime 95の負荷テストを行ってみました。
特に問題なく24時間以上の動作を確認しました。Prime 95はメモリに問題があれば、CPUのコアが落ちたり、プログラム自体が落ちたりします。24時間以上の100%負荷は結構ヘビーなテストなので、安定動作しているといっていいでしょう。
今回はベンチ台でむき出し状態のテストでしたが、4枚挿しはメモリ間が近いため、やはり発熱が高くなりました。実際に運用する場合は、ケース内でのエアフローもケアしたほうがいいでしょう。
考察
AMDの過去のプロダクトでは何度もメモリ4枚挿しの安定度に泣かされてきましたが、今度はしっかりと使えるものになっているようです。
今回、テスト時にBIOSをアップしたのですが、それが7/8更新の「7E51v1A62」でした。今サイトを確認したところそのあとに「7E51v1A63」(7/16)、「7E51v1A64」(7/18)が立て続けにリリースされています。この64GB対応の時期だからかもしれませんが、頻繁に更新しているところにがんばりを感じます。
なおQVLに掲載されているマザー以外は動作しない可能性があるので、すぐ運用したい方はMSIのマザーを選んだほうがいいでしょう。他のメーカーのマザーも順次BIOS対応してくるとは思います。
現在、256GBメモリは、テストしたF5-6000J3644D64GX4-FX5が品切れとなってしまいましたが、F5-6000J3244G64GX4-FX5、F5-6000J3644D64GX4-TZ5NRは在庫中ですのでご検討ください(7/18現在)。
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