今回は、Intelが次世代のCore Ultraとして発売予定のCPU「Lunar Lake」について紹介します。
Meteor Lakeの後継となる次世代モバイルCPU「Lunar Lake」
Intelが開発中のLunar Lakeは、現在Core Ultraブランドで展開されている「Meteor Lake」の後継にあたるモバイル向けCPUです。
Lunar Lakeではアーキテクチャ刷新が予定されており、CPUのPコアが「Lion Cove」、Eコアも「Skymont」に更新されるほか、GPUコアも次世代アーキテクチャの「Xe2」が採用されます。また、AI演算用のNPUも第4世代に更新され、Microsoftが推進するCopilot+ PCの要件を満たす48TOPSの処理能力を獲得するようです。
製造プロセスについても、CPUコアはTSMCのN3Bプロセスで製造するとされており、アーキテクチャの刷新と先進的な製造プロセスの採用による性能と電力効率の向上が期待されています。
そのほか、Lunar LakeのCPUパッケージ上にはメインメモリが実装され、32GBまたは16GBの容量が選択できるようです。
Lunar LakeのPコアはハイパースレッディング非対応に
現行世代のMeteor Lakeをはじめ、Intel製CPUのPコアは1基で2スレッドの処理を行うハイパースレッディングをサポートしていました。下位モデルではハイパースレッディングが無効化されていることもありましたが、CPUコアのアーキテクチャとしてはハイパースレッディングの利用を前提に設計されています。
しかし、Lunar Lakeの新世代PコアであるLion Coveでは、設計の段階でハイパースレッディングに非対応となりました。この理由について、IntelはCPUのシングルスレッド性能を高めるための効率的な設計を行うためとしており、クロック当たりの処理性能向上と電力効率の向上が期待できます。
次世代デスクトップCPU「Arrow Lake」との関係は
Lunar Lakeは2024年第3四半期のリリースが予定されており、そのあとには次世代のデスクトップ向けCPU「Arrow Lake」が控えています。
IntelはArrow Lakeについて、AI PCをノートPC以外にも展開する製品になるとしていることから、Copilot+ PCの要件を満たせるNPUを搭載していることが予想されますが、Lunar Lakeで採用される新機軸がArrow Lakeにどの程度受け継がれるのかは不明です。
いずれにせよ、新機軸満載で登場予定のLunar Lakeは、Arrow Lakeを含む今後のIntel製CPUの方向性を左右する重要な製品です。ノートPCの新調を検討している方だけでなく、自作PCユーザーにとっても今後の情報に注目すべきCPUであると言えるでしょう。
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