NVIDIAの新世代GPU「GeForce RTX 50シリーズ」が発表されました。今回は、2025年2月以降に発売となる4つのGPUについて紹介します。
Blackwellアーキテクチャを採用する新世代GPU
GeForce RTX 50シリーズは、Blackwellアーキテクチャを採用するNVIDIAの新世代GPUです。製造プロセスは従来のRTX 40シリーズと同じTSMC 4Nを採用していますが、新設計の採用で性能を向上させています。
現時点で発表済みの製品は、最上位のGeForce RTX 5090以下、RTX 5080、RTX 5070 Ti、RTX 5070の4モデルです。それぞれの主なスペックは以下の通りとなっています。なお、スペックには記載しておりませんが、いずれのGPUもバスインターフェイスにPCIe 5.0を採用しています。
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FP4演算やDLSS 4のマルチフレーム生成をサポート
Blackwellアーキテクチャを採用するGeForce RTX 50シリーズでは、生成AIなどでの利用が期待されるFP4演算がサポートされたほか、ゲーム向けのDLSS 4で新たに追加されたマルチフレーム生成に対応しています。
DLSS 4のマルチフレーム生成は、GeForce RTX 40シリーズでサポートされた従来のフレーム生成がレンダリングフレームの間に1枚の生成フレームを挿入することでフレームレートを向上させる技術であったのに対し、挿入する生成フレームの枚数を2枚あるいは3枚に増やす技術です。これにより、理想的に機能すればフレーム生成無効時の3~4倍近いフレームレートを実現できます。純粋にGPUコアとして進化したことにくわえ、FP4演算やDLSS 4 マルチフレーム生成が機能することで従来モデルを圧倒するパフォーマンスを発揮します。
製造プロセスの進化が無いため消費電力は大きなものとなっていますが、AIやゲームでのパフォーマンスを求める方にとってGeForce RTX 50シリーズは強力な選択肢です。今後、下位モデルのレビュー等も順次公開されるものと思われるので、ビデオカードの新調を検討されている方は今後の情報に注目しましょう。
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