本日は、2024年2月末より国内での販売が開始されたAMDのハイエンドGPU「Radeon RX 7900 GRE」について紹介します。
中国市場限定モデルだった「Radeon RX 7900 GRE」
Radeon RX 7900 GREは、RDNA3アーキテクチャを採用するRadeon RX 7000シリーズのハイエンドGPUです。もともと、中国市場限定で販売されていたGPUでしたが、2024年2月末にグローバル市場での販売が解禁されました。
上位のRadeon RX 7900 XTXやRadeon RX 7900 XTと同じGPUコア(Navi 31)をベースにしつつ、いくつかの演算コアとメモリコントローラが無効化されているほか、GPUクロックも低速化しています。このため、性能やメモリ容量で上位モデルを下回りますが、消費電力指標のTBPは260Wと大幅に削減されています。
上位のRadeon RX 7900 XTからメモリ周りが大幅に削減されているため、ハイエンドGPUらしさは損なわれてしまいましたが、下位のRadeon RX 7800 XTより僅かに低い260WというTBPが魅力のGPUです。
実売価格は10万円前後となっており、安価なモデルは10万円を切る価格で販売されています。比較的性能の近いRadeon RX 7800 XTとの価格差が悩ましいところではありますが、1440pまでの解像度でゲームを快適にプレイしたい方に好適なGPUのひとつであることは確かです。