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次世代CPU「Ryzen 9000 シリーズ」で使えるマザーボード

 AMDは、次世代デスクトップ向けCPU「Ryzen 9000 シリーズ」を7月31日に発売することを発表しました(全世界での発売日で、日本の発売日は未発表)。ここであらためて、Ryzen 9000シリーズが使える既存のSocket AM5対応マザーボードについて確認しておきましょう。

対応BIOSの導入で既存のSocket AM5対応マザーボードが利用可能

 Zen 5アーキテクチャを採用する次世代デスクトップ向けCPU「Ryzen 9000 シリーズ」では、現行のRyzen 7000 シリーズと同じCPUソケット「Socket AM5」を採用しています。

 これにより、AMD 600シリーズ・チップセットを搭載する既存のSocket AM5対応マザーボードは、対応BIOSを導入することでRyzen 9000 シリーズを動作させることが可能です。すでに、Ryzen 9000 シリーズ対応BIOSを公開しているマザーボードも多く、CPUサポートリストにRyzen 9000 シリーズが記載されている製品もあります。

 お手持ちのSocket AM5対応マザーボードを引き続き使用しつつ、Ryzen 9000 シリーズへのアップグレードをお考えの方は、新CPUへの換装前に対応BIOSへのアップデートを行っておきましょう。

上位CPUと組み合わせるならミドルレンジ以上のマザーボードがおすすめ

 AMD 600シリーズ・チップセットは、いずれもRyzen 9000 シリーズに対応可能とされています。ただし、マザーボードの仕様によっては大電力を消費する上位モデルの性能を十分に引き出せない場合があります。

 これは、B650やA620といった低価格向けチップセットを搭載した廉価仕様のマザーボードの一部で、電源回路(VRM)の仕様により供給可能な最大電力が制限されている場合があるためです。このようなマザーボードにPPTが最大230Wに設定されるTDP 170WのRyzen 9 9950Xを搭載しても、マザーボード側の電力制限により最大消費電力が制限され、ピーク性能が低下してしまいます。

 TDPが100Wを超えるRyzen 9系のCPUを購入される場合は、電力供給能力の高いVRMを備えたミドルレンジ以上のマザーボードを選択されることを推奨いたします。

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