2015年7月のリリース以来、長らく利用されてきたWindows 10ですが、2025年10月14日をもってサポートが完全に終了することが予告されています。
今回はサポート終了が約1年後(記事公開時)に迫るWindows 10と、後継OSであるWindows 11へのアップグレードについて紹介します。
Windows 10 22H2のサポート期限は2025年10月14日
Windows 10やその後継OSであるWindows 11では、OSのバージョンによってサポート期限が異なっているのですが、Windows 10については2022年10月18日にリリースされた「22H2」が最終バージョンとなることが明言されており、そのサポート終了日が「2025年10月14日」であるため、これがWindows 10のサポートが完全に終了する日ということになります。
なお、22H2のひとつ前のバージョンである「21H2」については2023年6月13日にサポート終了となっているため、Windows 10をお使いの場合は可能な限り「22H2」に更新されることをお勧めします。(過去のバージョンとサポート期限)
サポートが終了したバージョンのWindowsを使い続けること自体は可能ですが、機能やセキュリティなどの品質を改善するためのアップデートが提供されなくなるため、セキュリティ上のリスクが高まります。
マイクロソフトはサポート終了後もWindows 10を使用し続けることを望むユーザー向けに有償の「拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)」の提供を予定しています。このプログラムはサポート終了日の約1年前に提供を開始する予定とされているので、利用料金を含めた詳細が間もなく公開される見込みです。
後継OS「Windows 11」へのアップグレード要件
Windows 10をお使いの方は、後継OSであるWindows 11に無償でアップグレードすることができます。基本的にはWindows 10がサポート終了日を迎える前にWindows 11にアップグレードすることを推奨いたします。
ただし、Windows 11はハードウェアの要件がWindows 10より厳しくなっています。具体的な要件については以下のページに記載されていますが、TPM 2.0やUEFI(セキュアブート)に対応する必要があるため、サポートリストに記載されているCPUは第2世代Ryzenや第8世代Core以降となっています。
- Windows 11のシステム要件(マイクロソフト)
- Windows 11 22H2以降でサポートされるIntel製CPU(マイクロソフト)
- Windows 11 22H2以降でサポートされるIntel製CPU(マイクロソフト)
一部のシステム要件は回避してアップグレードする方法がウェブ上で公開されているほか、実態としては第1世代のRyzenなどでもBIOSのアップデートを行うことでWindows 11にアップグレードすることが可能となる場合もあります。とはいえ、Windows 11の要件を満たせないPCはすでに製造から5年以上が経過しているものでしょうから、性能的にも耐用年数的にもWindows 10のサポート終了を機に買い替えることも検討するべきでしょう。
2025年10月14日以降、Windows 10搭載PCを安全に使い続けるためには、有償の拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)を利用するか、Windows 11にアップグレードするという選択肢があります。直前になって慌てることがないよう、安全に使い続けるための選択肢やPCの買い替えなど、今のうちから検討しておくことをおすすめします。
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