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Cinebench 2024の紹介

今回は、定番CPUベンチマークソフトの最新バージョン「Cinebench 2024」を紹介します。

無料で利用できる3DCGレンダリングテストの最新版

 Cinebench 2024は、長らく定番CPUベンチマークテストとして使われてきた「Cinebench R23」の後継バージョンで、通常のWindows版(x86版)のほか、ARM版WindowsとmacOSに対応するバージョンも提供されています。Cinebench 2024は従来のバージョンと同じく無料で利用できます。

 Maxonが提供している「Maxon One」の最新技術をベースにつくられたCinebench 2024は、ハードウェア要件が従来より厳しくなっており、Windows版でCPUベンチマークを実行するためには最低でも「AVX2拡張命令への対応」と「16GBのメインメモリ」が必要とされています。

  • 16GBのメモリ
  • AVX2に対応したIntel/AMDのCPU

 また、新たにGPUを使った3DCGレンダリングテストが追加されましたが、GPUテストの実行には上記の要件に加え、8GB以上のVRAMを搭載したCinebench 2024対応GPUであることが求められます。このため、要件を満たさないエントリークラスのGPUや、Intel ArcなどではGPUテストは利用できません。

  • 8GB以上のVRAMを搭載した、CUDAコンピューティング能力5.0以上のNVIDIA GPU
  • 8GB以上のVRAMを搭載した、AMD「Navi」または「Vega」以降のGPU

Cinebench 2024の使い方

 2023年9月のリリース以来、Cinebench 2024はMaxonのウェブサイトで無料にて配布されており、インストール不要で利用できるスタンドアローンタイプのベンチマークソフトです。旧バージョンのCinebench R23はMicrosoft Store版でも配信されていますが、今のところCinebench 2024は配信されていません。

Cinebench 2024はMaxonのウェブサイトでダウンロード可能。
ダウンロードした圧縮ファイルを展開後、Cinebench.exeを実行するとベンチマークが起動。

 ダウンロードした圧縮ファイルを展開後、Cinebench.exeを実行するとベンチマークが起動します。

 画面左上の方に3つのテスト項目「GPU、CPU (Multi Core)、CPU (Single Core)」と、それぞれに対応する「Start」ボタンが表示されており、Startを押すと対応するベンチマークが実行されます。

 標準状態では「最低実行時間=10分」でテストが実行されますが、画面左上端のメニューにある「ファイル」から「Advanced Benchmark」をクリックすると、最低実行時間の変更が可能となります。また、同じくファイルから「Preferences…」を開くと、「CPU (Multi Core)」テストで使用するCPUスレッド数の変更や、任意の最低実行の設定も可能です。

起動したCinebench 2024
メニューの「ファイル」から設定の変更が可能
Advanced benchmarkを有効にすると最低実行時間を変更可能
Preferencesでは任意の最低実行時間や、テストに使用するCPUスレッド数やGPUを選択可能

 Cinebench 2024は、CPUやGPUの性能を計測するベンチマークテストとして使えるだけでなく、CPUやGPUに任意の時間高負荷をかけることができるので、安定性を確認するためのストレステストとしても活用できます。

 先に紹介した通りCinebench 2024は無料で利用できますので、お使いのPCの性能をメディアやSNSで公開されているスコアと比較して買い替えやアップグレードを検討したり、組み立てたPCが想定通りのパフォーマンスを発揮しているのかの確認したりと、気軽に活用してみてください。

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