AMDの新CPUであるRyzen 5 9600X、Ryzen 7 9700Xが発売されました。Ryzen 7 9700X使ってAMD B650Eチップセットでのハイクロックメモリのテストを行ってみました。マザーボードはASUS ROG STRIX B650E-F GAMING WIFIを使用しました。
上位であるX670Eチップセットのほうがメモリ耐性が良いのですが、B650Eでもハイクロック動作が可能であれば、システム構築が安価に抑えられます。どうしてもX670Eチップセットでないといけないケースは少ないかと思います。ですが、EありとEなしではCPU側のPCIe 5.0が使える、使えないと大きな差がありますので注意が必要です。
→AMD 600シリーズチップセット(X670E、X670、B650E、B650)について
B650E + Ryzen 7 9700X + DDR5-8000メモリ
マザーボード | ASUS ROG STRIX B650E-F GAMING WIFI (BIOS:3024 AMD AGESA ComboAm5PI 1.2.0.0a Patch A) |
CPU | AMD Ryzen 7 9700X |
メモリ | OCMEMORY OCM8000CL38D-32GBH (DDR5-8000 CL38 32GB) ※AMD EXPO/INTEL XMP対応 |
BIOSが新しくなっています。Webサイトでは2024/8/7アップ、BIOS表示では2024/8/2のバージョンになります。
BIOSでAMD EXPOプロファイルにて設定を行いました。
OCMEMORY OCM8000CL38D-32GBHは、DDR5-8000スペックでAMD EXPOプロファイルに対応している数少ない製品です。今回はEXPO Iにて設定しています。EXPO I、EXPO IIの違い、さらにサブプロファイルについては以下リンクの設定方法で紹介しています。
→OCMEMORY DDR5-7200/DDR5-8000 AMD EXPO設定方法
CPU-Zでメモリの起動状態を見てみます。メモリ設定を行ったあとは、設定が反映されているか確認してみてください。
「Memory」タブの「DRAM Frequency」を見ると、DDR5-8000で起動しています。タイミングはCL38-48-48-84 でEXPOでスペック通りの設定となっています。
安定動作を確認するために、Memtest86 V11.0を行ってみました。
先日X670Eでの検証を行いましたが、B650EでもDDR5-8000で安定動作が確認できました。
ただし、B650E/B650チップセットのマザーボードは機種によってメモリ耐性に差があります。比較的上位製品であれば今回の検証のようにDDR5-8000で動作しますが、下位製品は必ずしも安定動作するとは限りません。
ここで言う「安定動作」は負荷テストをクリアしてどの用途にも問題なく使えるという意味です。動作レベルを以下のように分けるとすると
- BIOS起動
- Windows起動
- 軽いベンチ完走
- 重いベンチ完走
- 負荷テスト(10分程度)
- 負荷テスト(数時間以上)
当店では(6)を安定動作としています。(4)、(5)でも用途によっては問題ないかもしれませんが、それは個人の検証での判断になると思います。販売を開始したX650/B650マザーボード+メモリセットはMemtest86をクリアした組み合わせですので、Ryzen 9000シリーズでのPC構築にご活用ください。
→OCMEMORY DDR5-7200メモリ AMDマザーボードセット
→OCMEMORY DDR5-8000 メモリ AMDマザーボードセット
このブログ記事はPCパーツショップOVERCLOCK WORKSが制作・配信しています
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