Seagateから20TB~30TBのデスクトップ向けHDDが登場し、しばらく停滞していた一般ユーザー向けHDDの大容量化が一気に進みました。今回はPC用途におけるHDDの現状を確認するとともに、超大容量HDDの使い道について考えてみましょう。

SSDの進化で需要を奪われたHDDの現状
2025年はデスクトップ向けHDDに超大容量モデルが投入されましたが、一方でSSDの大容量化と低価格化も進んでおり、4TB以下のSSDはテラバイト単価が1万円を割り込む製品も多く、8TBの超大容量SSDも現実的な価格で入手できるようになりました。
HDDには依然として容量単価の安さと最大容量の大きさという強みがありますが、圧倒的に高速なSSDが必要十分な容量を低コストで提供可能となった結果、PC用ストレージデバイスの主役は完全にSSDへと移行しているのが現状です。
そんな現在、デスクトップ向けとして登場した超大容量HDDの使い道は何処にあるのでしょうか。
アクセス頻度の低いファイルの保管庫
大容量HDDを有効活用できる典型的な用途は、ファイルの保管庫としての運用です。
SSDの大容量化と低価格化が進んだとはいえ、容量単価には依然として数倍の差があり、写真や動画のような大容量のファイルを保管しておく費用対効果はSSDを上回ります。
ただ、HDDはデータアクセス性能が低いので、頻繁にアクセスするファイルはSSDに置いておき、アクセス頻度の低いファイルをHDDに保管するという運用が効率的でしょう。
大容量HDDならPC全体のフルバックアップも可能
もう一つ、大容量HDDの有力な使い方と言えるのがバックアップです。
大容量HDDを用いれば、PCに搭載しているSSDすべてのデータを一台でバックアップすることが可能です。さらに、SSDの容量を大きく上回るHDDとバックアップソフトを組み合わせれば、フルバックアップや差分バックアップによって数世代分のバックアップデータを記録し、問題発生時に任意の過去のファイルを選択して復元することもできます。
現在のSSDは信頼性も高く長寿命ですが、突発的な故障が生じる可能性は常に存在し、アプリケーションの誤操作や不具合で重要なファイルが破損するリスクもあります。バックアップはこれらのリスクに対して非常に有効なので、大切なデータを扱うPCでは積極的にHDDを使ったバックアップをご検討ください。
なお、ファイルの保管庫やバックアップ用途で使うHDDは、かならずしもPCに内蔵する必要はありません。現在はUSB 3.0以降のインターフェイスに対応した十分に高速なクレイドル外付けHDDケースが存在するので、ご自身のPC環境に適した運用方法で利用されると良いでしょう。
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