パーツの選び方

HDDの選び方 ~ Western Digital編

 最近話題のストレージデバイスと言えばSSDですが、容量単価ではHDDが今でも優勢であり、データ用のストレージデバイスとしてHDDを利用される方も多いかと思われます。

 かつて、容量と価格の他、回転数やプラッタ容量という性能を左右するスペックをみながら、HDDの製品選びをしていた時期もありましたが、現代のHDDは、製品ブランドごとに推奨用途を設定しており、ユーザーは用途に適した製品ブランドのHDDを選択することが理想とされます。

 今回は、メジャーなHDDメーカーの一つであるWestern Digital(WD)製HDDの製品ラインナップを確認して、それがどういう用途に適してるのかを確認していきます。
●色の名前を持つWestern Digitalの製品ブランド
 Western Digitalでは、HDDの主要なブランドに「色」の名前を付けており、それぞれに性格の異なる製品ブランドとして確立しています。自作PC向けの製品として入手できる主な製品ブランドと、その推奨用途は以下の通りです。
HDD

 各ブランドを分類する大きな特徴は、連続稼働(24h-7d、24時間365日)への対応と、RAIDへの対応です。

 ここで勘違いしてしまいがちですが、連続稼働やRAID対応が謳われていない製品であっても、連続稼働やRAIDが全くできないという訳ではありません。ただ、部品選定やファームウェアなど、HDDの根幹部分で、想定した用途で最適な性能や耐久性を発揮するよう設計されているため、推奨用途から外れた使い方をすると、十分な性能を発揮できず、期待よりも短期間で寿命を迎える可能性があります。

 例えば、連続稼働のサポートなどは、対応していた方がいい様に思えますが、HDDは起動と停止に大きな負荷がかかるため、1日に数時間稼働して、使わない時はPCをシャットダウンするような用途では、連続稼働を想定せず、起動と停止回数が多くなる前提で設計されたデスクトップ向けHDDの方が適しています。

 1日に数時間しか使わないPCならデスクトップ向けHDD、その上で性能が必要ならWD Black。NASに組み込んだりRAIDを組むならWD Red、RAIDを組まずPCで連続稼働するならWD Purpleを選んでも良いでしょう。WD Goldはニアライン向けとも言われ、非常に高い信頼性と優れた性能を誇りますが、かなり高価です。

 製品ブランドの選択は、信頼性と耐久性という要素をコストと天秤にかけるものです。容量とコストのバランスで選びたくなりますが、多少のコストを支払ってでも、自分の用途に適した製品ブランドを選択することをお勧めします。


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