DFI LP UT RDX200 CF-DRが発売されましたが、CrossFire動作についてはあまり検証報告がないようです。最初はなかなか感じがつかめなかったのですが、今日、ようやく3DMARK05でスコア10000以上が出ましたので、その過程をご報告します。
使用機材は以下の通りです。
マザーボード:DFI LP UT RDX200 CF-DR
CPU:Athlon64 3200+ (Venice Core)
CPUクーラー:Thermalright XP-90
CPUファン:Scythe KAMAKAZE2の風92
メモリ:Team Xtreem DDR500 TCCD 512MB×2(CL2.5-3-3-8設定)
グラフィックカード:
プライマリ ATI RADEON X850 CrossFire Edition
セカンダリ Sapphire RADEON X850 XT
最初にデフォルトで3DMARK05試したときは8800~8900と以前当店でデモ検証をしたとき
DFI LANPARTY UT RDX200-DRのデモ(2005.07.27)
とほとんど変わらず「なんだパフォーマンスは上がってないのか……」と思っていました。ですが、AnandTechや4Gamerではスコア10000を超えているので「どうすれば10000超えするんだろう?」「なんか設定があるのでは?」と探っていました。
AnandTechも4GamerもAthlon64 4000+(2.4GHz)での検証だったので、CPUをOCしてみることにしました。するとすごくスコア変化があるではないですか!!
「3DMARK05はCPUクロックによる影響が出にくく、スコアはVGAの性能にかなり依存している」と思っていました。これは当店のSLI検証にてその傾向を見ることができます。
http://www.ocworks.com/motherboard/asus_a8n_sli_premium.html
CPU 定格2.0GHz→OC 2.5GHz……スコア変化:200~400
ところがCrossFireでは
CPU 定格2.0GHz→OC 2.5GHz……スコア変化:1300~1400
という変化が見られたのです!
OC状態の2.5GHzでは10100~10300くらいのスコアを拝むことができました。さらにクロックを上げた2.7GHzでは10300~10660となり、11000も目前です! ちょっと気になる点はスコアにかなりバラツキがあることです。この原因はわかっていません。
さてCPUをOCしたらVGAもOC……といきたいところです。ATI Toolでコアクロック、VGAメモリクロックの変更ができるようになっているのですが、これをいじっても大きなスコア変化は見られませんでした。おそらくATI ToolがCrossFireにまだ対応していないためかと思われます。対応したのちコアクロックがそれなりに上げられれば、かなりいいスコアが出そうです。
現状、RADEON X850/CrossFireはスコア的にGeForce7800GTX/SLIに及ばないという結果が各メディアで公表されていますが、CPUクロックへの依存度を考えると3.2GHz以上で廻せればCrossFireも意外とイケるのでは? と思ったりもします(あくまでも定格でなくOC条件下でという意味ですが)。あとはドライバの熟成と、ATI ToolのCrossFire対応を待ちたいところです。その前にX1800のCrossFire Editionが出るかな……。
大箸さんによれば新ClockGenも登場間近のようですから、これを入手したら4枚挿し1TでSuperπ検証でもやってみようかと思います。
http://210.163.215.167/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=3925;id=