2018年末版CPUの選び方、今回はなんでもこなせる高性能なPCをお求めの方向けに、パフォーマンスを重視したCPUの選び方をご紹介いたします。
メインストリーム向けの6~8コア製品がおすすめのIntel製CPU
IntelのCPUラインナップはCPUソケットの違いにより、メインストリーム向けの「LGA1151」とハイエンド向けの「LGA2066」の2つに分かれています。
メインストリームのLGA1151には、ローエンドCPUから8コアCPUまで幅広い仕様のCPUが用意されておりますが、高性能なPCをお求めの方におすすめなのは、6コアCPUである「Core i5」以上のCPUブランドです。
Core i5以上のCPUであれば、ウェブや動画の閲覧といった日常的な作業から、写真や映像編集などのクリエイティブな用途でも高いパフォーマンスを発揮します。動画やCGなどを扱う機会の多い方にはコア数の多い上位モデル、ゲームをされる方には動作クロックの高い第9世代Core (9000シリーズ)が特におすすめです。
▼LGA1151(Intel 300 シリーズ・チップセット)でのおすすめCPU
・Core i5-8000/9000 シリーズ … 6コア6スレッドCPU
・Core i7-8000 シリーズ … 6コア12スレッドCPU
・Core i7-9000 シリーズ … 8コア8スレッドCPU
・Core i9-9000 シリーズ … 8コア16スレッドCPU
ハイエンドのLGA2066は、Skylake-XをベースにしたCore i7-7000XシリーズとCore i9-7000Xシリーズがラインナップされており、その後継となる9000Xシリーズも既に発表されています。
最大で18コアのCPUまで用意されていますが、10コア以上のCPUはコア数を増やすことに特化しており、やや動作クロックが低く設定されています。このため、一般的なPCとしてバランスの良い性能を期待するのであれば、10コアモデルの「Core i9-7900X」がおすすめです。
また、今後登場予定のCore i7-9800Xでは、CPUに統合されたPCIeレーン数がCore i9-Xシリーズと同等の44レーンに増強されており、多数のPCIeレーンを活用したい方にとって注目のCPUとなるでしょう。
▼LGA2066(Intel X299 チップセット)でのおすすめCPU
・Core i9-7900X … 10コア20スレッドCPU
・Core i7-9800X … 8コア16スレッドCPU ※未発売
コストパフォーマンスの高い「Ryzne 5/7」とコア数の多い「Threadripper X」
AMDのCPUソケットもIntelのLGA1151とLGA2066と同じように、メインストリーム向けの「Socket AM4」と、ハイエンド向けの「Socket TR4」に分かれています。
メインストリームのSocket AM4でパフォーマンスを求めるユーザーにおすすめなのは、6コア12スレッドCPUの「Ryzen 5」と、その上位モデルで8コア16スレッドCPUの「Ryzen 7」です。
特に、Ryzen 5 2600Xは高い動作クロックからゲームでの性能も期待できる6コア12スレッドCPUであり、2.4万円で買えるCPUとしては大変コストパフォーマンスの高い製品です。また、4万円以下で購入可能な最上位モデルのRyzen 7 2700Xも、8コア16スレッドCPUとしては抜群のコストパフォーマンスを誇ります。
▼Socket AM4でのおすすめCPU
・Ryzen 5 2600X … 6コア6スレッドCPU
・Ryzen 7 2700X … 8コア16スレッドCPU
現在の第2世代Ryzen Threadripperの製品ラインナップは、12~16コアCPUの「Xシリーズ」と、24~32コアの「WXシリーズ」に分けられています。当然WXシリーズの方が上位製品なのですが、WXシリーズのパフォーマンス特性は特殊であるため、一般的なPC用途には「Xシリーズ」がおすすめです。
Ryzen ThreadripperのXシリーズには、12コア24スレッドCPUの「2920X」と、16コア32スレッドCPUの「2950X」がラインナップされています。12コアの2920XはCPUの価格が10万円を切っており、10コア超のCPUとしては比較的安価である点も魅力です。
▼Socket TR4でのおすすめCPU
・Ryzen Threadripper 2920X … 12コア24スレッドCPU
・Ryzen Threadripper 2950X … 16コア32スレッドCPU