2019年は価格下落によってSSDが多くのユーザーにとってさらに身近な存在となりました。今回は、これからSSDを購入する際に選択肢に入るであろうM.2 SSDを選ぶ際、チェックしておきたいポイントについてご紹介します。
普及しているM.2 SSDにはSATAとNVMeの2種類が存在
M.2 SSDと呼ばれるSSDは、多機能スロットであるM.2スロットに挿して利用するカードタイプのSSDのことです。これらのM.2 SSDには利用するインターフェイスの違いによって、NVMe SSDとSATA SSDの二種類が存在します。
PCIeとSATAの間に互換性はありませんが、M.2スロットが両方の規格をサポートしているため、同じM.2スロット対応SSDでありながら2種類のSSDが存在しています。
ここで注意したいのは、M.2スロットの規格自体はPCIeとSATAの両方をサポートしているものの、マザーボード上に実装されたM.2スロットは、実装の都合上どちらか一方にしか対応していない場合がある点です。
M.2スロットがサポートするインターフェイスは見た目からだけでは判断できないので、マザーボードメーカーのスペック情報をチェックする必要があります。
複数のカードサイズが存在するM.2 SSD
M.2スロットには、カードの長さの違いによる複数の規格「フォームファクター」が存在しています。
多くのM.2 SSDはカード長が80mmの「M.2 2280」に準拠していますが、モバイル向けSSDでは42mm長の「M.2 2242」、一部のハイエンドSSDでは110mm長の「M.2 22110」を採用している場合があります。
M.2カードは先端部をねじ止めして固定するという仕様であるため、M.2スロット側が対応していないカード長のSSDはスロットに固定することができません。このため、M.2スロットが対応するカード長とM.2 SSDのカード長は必ず一致している必要があります。
M.2スロットがサポートするカード長は、先に紹介した対応インターフェイスとともにマザーボードメーカーのスペック情報に記載されているので、あわせて確認しておくようにしましょう。