AMDのSocket AM4向け新チップセット「B550」は、6月16日より搭載マザーボードの発売が予定されています。今回は現時点で判明しているB550チップセットの仕様について紹介します。
AMD B550チップセットは、AMDのメインストリーム向けプラットフォーム「Socket AM4」をサポートするチップセットで、AMD B450チップセットの後継として、AMD X570チップセットの下位となるミドルレンジクラスの製品です。
B550最大の特徴は、第3世代RyzenがCPU内部に備える24レーンのPCI Express 4.0のうち、20レーン(GPU用x16 + SSD用x4)を利用できる点です。ハイエンドチップセットであるX570でのみサポートされていたPCI Express 4.0が、エントリークラスのマザーボードでも利用できることになります。
B550には、他にも以下のような特徴があります。
・最大4レーンのPCI Express 3.0を利用可能
・8レーンのPCI Express 2.0を利用可能
上記の中で特に重要と言えるのが、Zen 2アーキテクチャに基づいて設計された第3世代Ryzen以降のCPUのみをサポートすると言う点です。CPUソケットはSocket AM4で変更されていませんが、第1~2世代のRyzenや、既存のデスクトップ向けRyzen APUなどは、B550と組み合わせることができませんので注意しましょう。