本日は、コストパフォーマンスの高さで話題となっているAMDの新CPU「Ryzen 5 1600 AF」について紹介します。
Ryzen 5 1600 AFは、第2世代Ryzenに用いられてきた「Zen+」コアをベースにした6コア12スレッドCPUです。型番からは第1世代Ryzenのような印象を受けますが、Zen+ベースですので分類するなら第2世代Ryzenの1モデルということになります。
このRyzen 5 1600 AFの特徴は、税込みで約11,000円で買えるという価格の安さにあります。6コア12スレッドCPUであることを考えれば破格の価格設定であり、そのコストパフォーマンスの高さから大いに注目を集めています。
同時期に1万円前後の価格帯に投入された第3世代Ryzenの4コア8スレッドCPU「Ryzen 3 3100/3300X」とスペックを比較すると以下の通りです。
Ryzen 5 1600 AFは、第3世代Ryzenのローエンドモデルよりも安価でありながら、6コア12スレッドCPUであるため、CINEBENCHなどでの測定されるマルチスレッド性能では、4000円以上高価なRyzen 3 3300Xすら凌いでいます。
ただし、Ryzen 5 1600 AFはZen+ベースのCPUであるため、シングルスレッド性能ではRyzen 3 3100を大きく下回り、Zen/Zen+が設計上苦手とするAVX2命令を活用するシーンではコア数差を覆されてしまう場合もあります。
また、Ryzen 5 1600 AFは第2世代Ryzenであるため、X570チップセット搭載マザーボードでは利用できますが、近日発売予定のAMD B550チップセットでは利用できませんのでご注意ください。