Ryzen 4000Gシリーズとは異なるもう一つの第3世代Ryzen APU「Ryzen PRO 4000Gシリーズ」について紹介します。
Ryzen PRO 4000Gシリーズは、Ryzen 4000Gシリーズと同じRenoirベースのデスクトップ向けAPUで、以下の6製品が発表されています。
ベースとしているAPUコアが同じRenoirであるため、7nmプロセスで製造されたシリコンダイにZen 2アーキテクチャのCPUとVegaアーキテクチャのGPUコアを統合している点は、Ryzen 4000Gシリーズと同様で、動作クロックなどの仕様も同等です。
Ryzen PRO 4000GシリーズとRyzen 4000Gシリーズの違いは、セキュリティ機能の有無や、オーバークロック機能にあります。自作PCユーザーにとっての影響が大きいオーバークロック仕様の違いとは、Ryzen 4000Gシリーズがオーバークロックが容易な倍率アンロック仕様であるのに対し、Ryzen PRO 4000Gシリーズは倍率ロック仕様であるとされています。
一般ユーザー向けの発売時期が未定となっているRyzen 4000Gシリーズに対し、Ryzen PRO 4000Gシリーズは8月8日より販売が開始されています。Zen 2ベースの強力なCPU性能をグラフィックカードなしで利用できますので、コストパフォーマンスや省スペース性、電力効率を重視される方はRyzen PRO 4000Gシリーズが新しい選択肢となるでしょう。