今回は、パーツの選び方・2020年末版として、SSDの購入や交換を検討されている方向けの情報を紹介します。
第2世代のPCIe 4.0 SSDが登場
2020年後半になって、自作PC向けのSSD市場に第2世代のPCIe 4.0対応SSDが登場しはじめました。これらの製品は、7GB/sクラスのシーケンシャルリード性能を備えており、5GB/sクラスだった従来のPCIe 4.0対応SSDを上回る性能を備えています。
PCIe 4.0 SSD本来の性能を発揮するには、CPUがPCI Express 4.0に対応している必要があり、自作PCで利用できるのはRyzen 5000シリーズと第3世代Ryzenに限られていますが、今後登場予定の第11世代CoreプロセッサがPCI Express 4.0に対応することが明らかになっています。
PCIe 4.0 SSDは、最大速度がインターフェイスの上限に制限されるもののPCIe 3.0接続でも使うことはできますので、今後PCIe 4.0環境の導入を予定されている方であれば、先にSSDを購入しておいても損にはならないでしょう。
▲7GB/sのシーケンシャルリード性能を誇るWDのSN850シリーズ
4~8TBクラスのSATA SSDが登場
1つのメモリセルに4bitのデータ記録が可能なQLC方式の普及により、8TBの容量を実現するSATA SSDが登場しました。
とはいえ、8TB SSDはまだまだ高価ではありますが、4TBや2TBは比較的安価に入手できるようになってきています。これらのSSDは従来HDDが担っていたデータストレージとしても使えるだけの記憶容量を備えています。
HDDと同じ6Gbps SATAを利用できるので複数台を増設しやすく、安価に大容量を入手できるSATA SSDで、HDDの交換を検討してみてもいいかと思います。