2020年の冬は、NVIDIAとAMDがそれぞれ新世代GPUを投入したことで、グラフィックカードの買い替えに適した機会が到来しています。この機会にビデオカードの購入を検討されている方向けにGPUの選び方を紹介いたします。今回紹介するのはハイエンドGPUの選び方です。
NVIDIAとAMDの最新製品が激突するハイエンドGPU
2020年冬のハイエンドGPU市場には、NVIDIAの「GeForce RTX 30シリーズ」と、AMDの「Radeon RX 6000シリーズ」という、両メーカーの最新世代の製品が出揃っています。
GeForce RTX 30シリーズは、Ampereアーキテクチャと8nmプロセスの採用しています。多数のCUDAコアを備え、レイトレーシング用のRTコアや深層学習用のTensorコアも新世代のものを導入しており、ハイエンドクラスでは最も安価なGeForce RTX 3070でも、従来のウルトラハイエンドGPUであったGeForce RTX 2080 Tiに匹敵する性能を備えています。
AMDのRadeon RX 6000シリーズは、レイトレーシング処理用の「Ray Accelerator」を備える新アーキテクチャのRDNA2を採用した他、現在までに発表済みの全製品が16GBの大容量VRAMを備えています。
近年、ハイエンドGPUではNVIDIAが優勢でしたが、AMDが電力効率に優れるTSMC 7nmプロセスを採用したこともあってか、Radeon RX 6000シリーズとGeForce RTX 30シリーズはゲームタイトルによって優劣が割れるほど拮抗した性能を備えています。
ゲームをプレイするという点においては、GeForce RTX 3080がGPU性能やVRAM容量などでバランスのとれたGPUとなっていますが、Radeonが得意とするゲームをプレイする方や、Modや高解像度テクスチャの利用に大量のVRAMを必要とするゲームをプレイする方なら、Radeon RX 6000シリーズを検討してみるのも良いでしょう。