本日は、2020年冬のGPUの選び方として、ローエンドGPUのラインナップと選択のポイントを紹介します。
数千円から2万円までのローエンドGPUをピックアップ
ローエンドGPUとして、今回はおおむね数千円から2万円程度で買えるGPUをピックアップしてみました。
ローエンドGPUを搭載するビデオカードは、GPU自体の発熱と消費電力の低さを生かして、カードサイズ自体を小型化したり、補助電源コネクタなしで動作するものが多いイメージがありますが、この価格帯にはかつてミドルレンジ以上のGPUであったRadeon RX 570のような型落ち製品も存在しています。
NVIDIAのローエンドGPUでもっとも高性能なのはGeForce GTX 1650 SUPERで、このGPUにはH.265形式のBフレームに対応したハードウェアエンコーダーである「NVENC(第7世代)」が搭載されており、動画エンコードのアクセラレーターとしても優秀です。
一方のAMD製GPUには、GeForce RTX 1650 SUPERを凌ぐ処理能力を備えたRX 5500 XTがラインナップされています。ゲームでのパフォーマンスではこちらが有利ですが、消費電力が130Wと高いことや、本格的にゲームをプレイするのであれば、ミドルレンジ以上のGPUを検討すべきであることが考えどころです。
補助電源コネクタなしで動作するGPU(※)として、GeForce GT 1030やGeForce GTX 1650、Radeon RX 550などが用意されており、画面出力用と割り切って使うのであれば、これらのGPUを選ぶ価値はあります。
※ビデオカードの設計によっては、補助電源コネクタの接続が必要なものもありますのでご注意ください。