今回は、AMDがリリースした超解像技術「FSR」について紹介いたします。
NVIDIA DLSSの対抗技術となるAMDの「FSR」
AMDの「FSR」こと「FidelityFX Super Resolution」は、AMDが提供しているツールキット「FidelityFX」に追加された超解像技術です。
FSRは、NVIDIAのDLSS(Deep Learning Super Sampling)の類似技術で、ゲームのレンダリング解像度を画面解像度より低くすることでフレームレートを向上させ、独自の超解像技術でアップスケーリングすることで表示品質を高めるというものです。
NVIDIAのGPUでも利用可能なFSR
NVIDIAのDLSSは利用するためにNVIDIA独自の深層学習用演算コア「Tensorコア」が必要であるため、同コアを備えるNVIDIAのGeForce RTX 30/20シリーズなどでしか利用できませんが、FSRは特別なハードウェアを必要としないため多くのGPUに対応しています。
AMD Radeon RX 460以降のRadeon RXシリーズで利用できるほか、GeForce GTX 10シリーズ以降のNVIDIA製GPUでもFSRを利用できます。
ディスプレイの画面解像度と同じレンダリング解像度を設定すると十分なフレームレートが得られない場合、FSRを利用することで表示品質を維持しつつフレームレートを向上させることができるので、ゲーム側が対応している場合は試してみるとよいでしょう。