本日は、Alder Lake-Sこと第12世代Coreプロセッサー向けに、電源ユニットを選ぶ際のポイントを紹介いたします。
電源容量はどのくらい必要?
Alder Lake-Sの最上位モデルであるCore i9-12900Kは、MTP 241Wという数値が設定されていることからも分かるように、最大ブースト動作中の消費電力は200W以上で、マザーボードが許容している場合は241W以上の電力を消費する場合もあります。
近年、消費電力が増加しているビデオカードとセットで利用することを考えると、Core i9-12900KならミドルレンジGPUとの組み合わせでも「750W」程度の容量をもった電源ユニットを用意したいところです。
下位モデルのCPUについては消費電力も多少少なくはなりますが、コスト的にもこれ以上電源容量を絞るメリットはあまり無いので、750W程度を目安に検討することをおすすめします。
CPUへの電源供給端子を2系統備えた電源がおすすめ
Alder Lake-Sに対応するマザーボードは、CPU用の電源コネクタとして8ピンの「EPS12V」を2系統や、EPS12V+ATX12Vの8+4ピンを備えている製品が多くなっています。
これらのマザーボードは基本的に8ピンのEPS12Vを1系統接続すれば動作しますが、大消費電力を消費することもあるAlder Lake-Sへの電力供給を安定かつ効率的に行うなら、2系統での供給を行うべきです。
したがって、電源ユニットを購入する際は、CPU電源供給用のコネクタとケーブルを2系統備えているか否かという点にも注目しましょう。
1万円前後で買える750~850W程度の80PLUS GOLD電源がスタートライン
これまでに挙げたAlder Lake-S向け要素を総合すると、1万円前後で売られている750~850W程度の容量を備えた80PLUS GOLD認証電源の多くが、Alder Lake-Sに適したスペックを備えています。
このあたりの電源ユニットをスタートラインとして設定し、極めて大きな電力を消費するハイエンドGPUを搭載するのであれば容量を増強し、予算に余裕があるなら電源効率や製造メーカーを厳選するとよいでしょう。