今回は、PCのメモリ容量をアップグレードする際の注意点について紹介いたします。
メモリ容量を増やす「増設」と「交換」
PCのメモリ容量をアップグレードする場合、既存のメモリはそのままで新たにメモリを追加する「増設」と、既存のメモリと新しいメモリを入れ替える「交換」という手段があります。
安くメモリ容量を増やせる「増設」
増設を行うためには、新しいメモリを搭載するための空きスロットが必要ですが、既存メモリの容量に新規メモリの容量がプラスされるため、より安くメモリ容量を増やすことができます。
ただし、増設では既存のメモリと新規メモリの組み合わせによる相性問題によって、正常に動作しないリスクがあります。JEDEC準拠のスタンダードメモリ同士であれば相性問題の発生確率は抑えられますが、動作クロックやタイミングなどスペックが異なるメモリの組み合わせや、オーバークロックメモリの増設は正常に動作しないリスクが高くなります。
新旧メモリの相性問題の心配がない「交換」
メモリを交換することで容量をアップグレードする場合、既存のメモリは取り外すので、増設のように新旧メモリのスペック違いなどによる相性問題が起きる心配はありません。ただ、当然ながら既存のメモリ容量を流用できないため、目的の容量を実現するのに必要なコストは高くなります。
また、新旧メモリ間の相性問題の心配はありませんが、使用するマザーボードやCPUとの相性問題が起きる可能性はあります。リスクを減らすためにも、お使いのPCが搭載するCPUやマザーボードが、新調するメモリに対応しているのかを事前に確認しておきましょう。
メモリ規格や容量にご用心
増設か交換かを問わず、メモリ容量をアップグレードする際に気をつけなければならないのが、お使いのPCで使用可能なメモリを購入することです。