2022年2月、NVIDIAの「プロ向けGPU」に「NVIDIA RTX A4500」をはじめとする新モデルが追加されました。今回はこれらの新GPUについて紹介いたします。
「A4500」と「12GB版A2000」が追加されたNVIDIA RTX Aシリーズ
NVIDIAが展開するプロ向けGPUの中でも、最新のAmpereアーキテクチャを採用したパフォーマンス重視の製品がラインナップされているのが「NVIDIA RTX Aシリーズ」です。同シリーズには、「NVIDIA RTX A4500」と「NVIDIA RTX A2000 12GB」の2モデルが追加されました。
新GPUであるNVIDIA RTX A4500は、7,168基のCUDAコアと20GBのVRAMを備えたハイエンドモデルで、消費電力指標のTGPは200Wとなっています。型番通り、既存のA5000とA4000の中間に位置するスペックを備えています。
NVIDIA RTX A2000 12GBは、既存のエントリーモデルであるA2000のメモリ容量を6GBから12GBに増量したモデルです。クリエイティブシーンでもVRAM容量への要求は増加しておりますので、このVRAM容量の倍増は効果的なスペックアップと言えるでしょう。
メモリ倍増モデルが追加されたNVIDIA Tシリーズ
NVIDIA Tシリーズは、現行の製品全てが補助電源なしで利用できるロープロファイル仕様のカード設計を採用しており、DisplayPort 1.4aを複数備えた画面出力能力に優れたプロ向けGPUです。同シリーズには、既存モデルのメモリ容量を倍増した「NVIDIA T1000 8GB」と「NVIDIA T400」が追加されました。
GPUアーキテクチャが一世代前の「Turing」であることや、CUDAコアの少なさからも伺えるように、それほど強力なGPU性能は備えていませんが、高解像度なマルチディスプレイを構築したい方に適したGPUとなっています。