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ミドルレンジモデルが追加されたGeForce RTX 40シリーズについて

 本日は、ミドルレンジクラスのGPUが追加されたNVIDIAの最新鋭GPU「GeForce RTX 40シリーズ」について紹介します。

GeForce RTX 40シリーズにミドルレンジGPUが登場

 NVIDIAのGeForce RTX 40シリーズは、Ada Lavelaceアーキテクチャを採用してTSMC N4プロセスで製造されたGPU製品群です。

 2023年の4月から6月にかけて、このシリーズにミドルレンジクラスの「GeForce RTX 4070」と「GeForce RTX 4060 Ti 8GB」が追加されました。また、7月以降に「GeForce RTX 4060 Ti 16GB」と「GeForce RTX 4060」の発売が予告されています。
RTX 40シリーズ(2305)

新発売のGeForce RTX 4070とRTX 4060 Ti 8GB

 まずは、4~6月にかけて発売されたGeForce RTX 4070とGeForce RTX 4060 Tiについて紹介します。

 ミドルクラスでもハイエンド寄りのGeForce RTX 4070は、5,888基のCUDAコアが有効化されたGPUコアを備えており、VRAMには12GBのGDDR6Xメモリを搭載しています。スペック的には1440p(WQHD)でのゲーミングを想定して設計されたGPUで、本格的にゲームを楽しみたい方にはコストと性能のバランスに優れたGPUとなっています。

 一方、GeForce RTX 4060 Ti 8GBは399ドルという価格が設定されたミドルレンジGPUで、フルHD向けに設計されたGPUで、CUDAコアは4,352基が有効化されています。VRAM容量は8GBとなっており、フルHDでのハイフレームレートや高画質設定でのゲーミングに適しています。ただし、VRAM使用量が増えてきた最近のゲームにおいては、フルHDでも設定次第でVRAM使用量が8GBを超えることもあるので注意が必要です。

 なお、どちらもNVIDIAの「DLSS 3」にフル対応しており、DLSS 3対応ゲームではAIベースの超解像やフレーム生成などが利用できます。また、AV1のエンコードに対応したNVENCを1基備えているのもポイントです。
 

7月発売予定のGeForce RTX 4060 Ti 16GB/RTX 4060

 NVIDIAは2023年7月以降に、新たなミドルレンジGPUとして「GeForce RTX 4060 Ti 16GB」と「GeForce RTX 4060」の発売を予定しています。

 GeForce RTX 4060 Ti 16GBは、先に紹介したGeForce RTX 4060 Ti 8GBのVRAM容量を8GBから16GBに倍増した製品で、GPUコア自体は8GB版と同じものを使用しています。価格は8GB版より100ドル高い499ドルとされているため、日本ではそれなりの価格差がつくことにはなりますが、上位のGeForce RTX 4070よりもVRAM容量が多いので、GPU性能よりVRAM容量がネックとなる用途で面白い選択肢となるでしょう。

 GeForce RTX 4060は、299ドルという価格のほかに、3,072基のCUDAコアや、8GBのGDDR6メモリを搭載することと、最大消費電力であるTGPが115Wであることなどが予告されています。エントリーゲーマー向けとして価格の安さが期待される製品です。

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