AMDからリリースされた新世代のプロフェッショナル向けGPU「Radeon PRO W7900/W7800」について紹介します。
RDNA 3ベースのプロフェッショナル向け・ハイエンドGPU
AMDのRadeon PRO W7900とRadeon PRO W7800は、最新のGPUアーキテクチャ「RDNA 3」を採用したプロフェッショナル向けGPUです。
既に発売されているRDNA 3ベースのハイエンドGPU「Radeon RX 7900シリーズ」同様、GPUの演算コア(GCD)とメモリ機能(MCD)を分離するチップレットアーキテクチャを採用しており、GCDは5nm、MCDは6nmで製造されています。
W7900は96基、W7800は70基のコンピュートユニットが有効化されており、それぞれ6,144基と4,480基のストリーミングプロセッサが利用できるほか、ハードウェアレイトレーシング用のRay Acceleratorも利用可能であるとされています。
RDNA 3の採用で性能や電力効率が向上したことに加え、48GBや36GBの大容量VRAMを搭載している点や、非圧縮の8K/60Hz出力や、12K/60Hz(DSC)出力が可能なDisplayPort 2.1を搭載していることが特徴で、最新の動画フォーマットである「AV1」のエンコードに対応したメディアエンジンも備えています。
強力な出力能力を備えたRadeon PRO W7900/W7800の実売価格は、それぞれ約81万円と約53万円となっています。超高解像度を扱うクリエイターやプロフェッショナルにとって注目すべきハイエンドGPUであり、既に従来のRadeon PROを利用している方にとっては、有力なアップグレード先となるでしょう。