nF4 Expertのレポートをご覧になった方から「あれCrossFireは?」という声をいただいておりますので、こちらもご紹介したいと思います。
またご予約も開始しました。
→LANPARTY UT RDX200 CF-DRのご予約ページ
Expertに続き、お話を伺ったのはDFI、Product Marketing部のDanny氏です。
DFI本社では、Expert、RD200と2つのマザーを見せてもらったのですが、レイアウトを見ると、半分は先日紹介したnF4 SLI-DR Expertと同じことがわかります。元々RDX200 CF-DRはこのレイアウトで設計されていた(Computex2005時)ので、Expertのほうが同じようにこのレイアウトを採用したと考えたほうがいいかもしれません。使用されているパーツも共通ということでした。ヒートシンク付きの4Phase PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)により、電源周りの安定が図られています。
細かい点でいえば、以前当店で行ったCrossFireのデモ時のマザーとSATAポートの位置が変更されているのがわかります。またサンプルのときはPCBのプリントが「RD482」となっていたのですが、今回はさすがに発売直前ということもあり「RDX200」となっています。
サウスブリッジのSB450ですが、他社のマザーにてUSBでの転送速度が異常に遅いという検証があったのですが、この問題は解消されているということでした。サウスにSB450を採用したのは、グラフィックで使用するPCI-E×16の他にPCI-E×4が実現できるからということです。ULiを使うと×2,×1しかサポートできないそうです。またExpert同様、デジタルスイッチを追加してPCI-Eの利便性を高めているそうです。この辺は実際の利用にどれくらい意味があるのかわかりませんが、PCI-E周りの仕様についてはこだわりがあるという印象を受けました。
さて気になるのはCrossFireのパフォーマンスです。Danny氏の話ではX850XT PE×2の場合、3DMark05にてスコア11,000前後、今後のドライバチューンにより12,000~13,000になる可能性があるということでした。やはりチップの世代が違うのでNVIDIAの7800GTXを超えるというのは無理のようです。
CrossFireの真価が発揮されるのはR520(X1800)登場以降ということになるでしょう。R520もそろそろリリースの時期が近づいているようなので楽しみです。また現状X800、X850シリーズをすでに所有している方にはマルチGPU環境への移行がラクにできるというメリットがあります。