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【OCWORKS TIPS】ハイクロックメモリへの耐性が向上したIvy Bridge-E

 OCWORKS TIPSでは、当店の検証やBTOパソコン製作で得られた事例から、各種パーツの傾向や注意点などを紹介して参ります。

●ハイクロックメモリ耐性が向上したIvy Bridge-Eのメモリコントローラ
 現在、LGA 2011プラットフォームで利用できるコンシューマ向けCPUには、Sandy Bridge-EをベースにしたIntel Core i7-3xxxシリーズと、Ivy Bridge-EをベースにしたIntel Core i7-4xxxシリーズがあります。

 Sandy Bridge-Eの後継にあたるIvy Bridge-Eでは、製造プロセスが32nmから22nmにシュリンクされた他、定格動作でサポートする最大メモリクロックが、DDR3-1600からDDR3-1866に引き上げられました。この対応メモリクロックのスペック向上からも伺えるように、Ivy Bridge-Eが備えるメモリコントローラは、Sandy Bridge-Eよりもハイクロックメモリに強くなっています。

 当店でのテスト結果では、Sandy Bridge-EとIvy Bridge-Eのメモリコントローラ耐性は、概ね以下の表のような傾向にあります。なお、あくまでもCPU同士の比較であり、DDR3-1866を超える場合、マザーボード側のハイクロックメモリ耐性も重要になってきますので、ご注意ください。

ハイクロックメモリ動作(Ivy-E)

 CPUのメモリコントローラ耐性としては、Sandy Bridge-Eで「概ね使える」と言えるのがDDR3-1866程度なのに対し、Ivy Bridge-Eは、安定してDDR3-2133クラスのメモリを利用できる傾向にあります。Ivy Bridge-Eなら、新設計のマザーボードと組み合わせることで、DDR3-2133を超えるメモリクロックを目指すことも可能です。

 定格メモリクロックを超えるクロックのメモリモジュールとの組み合わせは、いずれにせよ個体差に依存する部分であることは確かですが、「4枚/8枚挿しでの動作確認済みのメモリ」「設計の新しいマザーボード」「メモリコントローラが優秀なCPU」の3点を揃えることで、安定した動作が得られる可能性がぐっと高まります。これからLGA 2011での自作を検討される方は、是非この3点を意識してパーツをお選びいただければと思います。


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