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【BTO】CPUクロックとメモリクロックの関係

今回は、オーバークロックBTOパソコンにおいて、CPUクロックとメモリクロックがトレードオフの関係にあるという点について紹介します。

●CPU内蔵メモリコントローラの発熱がポイント
 CPUは、動作クロックと電圧が上がると、CPUの発熱が増加します。このため、オーバークロックしたCPUを安定して動作させるためには、CPUの冷却を強化して動作可能なCPU温度を維持する必要があります。

 これはメモリのオーバークロックでも同様で、動作クロックと動作電圧が高いメモリほど、メモリチップの発熱が大きくなります。ただ、それはあくまでメモリチップの話であって、CPUの動作とは無関係に思えます。

 ところが、定格よりも高いメモリクロックで安定した動作を得るには、メモリの動作設定だけでなく、CPUとメモリの橋渡しを行うメモリコントローラが、高いメモリクロックに耐えられるよう、動作電圧の調整が必要となる場合があります。

 現在のCPUは、メモリコントローラはCPUに統合されているため、メモリコントローラの電圧を高めた際に発生する発熱はCPUの発熱となります。このため、動作クロックの高いメモリを使うと、CPUの発熱が増加し、安定した動作には、より高い冷却能力が求められるようになります。

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 いくら高性能なCPUクーラーでも、その冷却能力には限界があるため、当店のオーバークロックBTOパソコンでは、CPUとメモリコントローラの発熱を考慮して、お選びいただけるメモリクロックの上限を定め、CPUのオーバークロックと高クロックメモリの両立を図っています。

 現在、Intel Z170モデルではDDR4-2800、Intel X99モデルではDDR4-2400までのメモリがお選びいただけます。このメモリクロックは、当店の検証でメモリコントローラへの過度な昇圧を必要とせず、安定した動作が得やすいメモリクロックとなっています。

 個別にお問い合わせいただくことで、より動作クロックの高いメモリを組み込むことも可能ですが、その場合はオーバークロックにより設定できるCPUクロックの上限が低くなる場合があります。

 

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