2016年も残すところ1か月と少々となりました。PCパーツ業界の新製品発表サイクルは年末商戦からずれてしまっていますが、ゲーム業界では、今年もBATTLEFIELD 1やタイタンフォール2などのビッグタイトルが年末商戦に合わせてリリースされ、12月にはWatch Dogs 2の登場も控えています。
新作ゲームをより快適にプレイするため、年末にかけてPCのアップグレードを検討される方のため、今回はNVIDIA製GPUのラインナップについて、あらためて紹介してみたいと思います。
●最新世代への移行がほぼ完了したNVIDIA製品ラインナップ
2016年11月現在、NVIDIAがリリースしているデスクトップPC向けGPUの製品ラインナップには、エントリー向けからウルトラハイエンドまで、最新鋭のGPUアーキテクチャであるPascalを採用したGPUが揃いました。
これにより、ほぼラインナップは完成されたと言える状態ですが、最上位であるNVIDIA TITAN Xは製品デザインや販売経路が限られたスペシャルモデルであり、ウルトラハイエンドGPUについては今後の拡充が期待されるところです。
現在のNVIDIA製デスクトップ向けGPUのラインナップをまとめたものが以下の表です。
GPUの製品レンジは、採用しているGPUコアによって分類が可能となっています。具体的には、GP102コアを採用する最上位のNVIDIA TITAN Xはウルトラハイエンド。GP104コアを採用するGTX 1080/1070はハイエンド。GP106コアのGTX 1060はミドルレンジ。GP107コアを採用するGTX 1050 Ti/1050はエントリーとなります。
製品レンジの異なるGPUの間には、性能と価格に大きな差が存在しており、用途と予算を考慮して最適なレンジの製品を選択するのがお勧めです。
エントリー製品の3D描画性能も侮れないものがありますが、基本的には画面出力機能や動画支援や変換機能など、3Dパフォーマンス以外での機能に期待して選択する製品です。MoBAゲームのように軽量なゲームタイトルは十分に動かせますが、年末期に登場するビッグタイトルをプレイするには力不足でしょう。
ミドルレンジの製品はゲームでのパフォーマンスを重視した製品ラインナップとなっており、多くのPCゲームをフルHD(1,920×1,080ドット)の画面解像度でプレイ可能な実力を備えています。家庭用ゲーム機よりも美しいグラフィックでゲームを楽しみたいなら、このレンジ以上の製品を選択することになります。
ハイエンドやウルトラハイエンド製品は、PCゲームを美しいグラフィックと高いフレームレート(fps)でプレイしたいユーザーのための製品であり、フルHDを超える画面解像度でのゲームや、VRゲームでも高いパフォーマンスを期待できます。本格的にPCでゲームを楽しみたいなら、このクラスの製品を選択するべきでしょう。
●ゲームを目的とするなら最低でもGTX 1060、オススメはGTX 1070以上
年末商戦に合わせて登場するPCゲームタイトルの中でも、高品質なグラフィックを特徴とするビッグタイトルを快適にプレイしたいのであれば、現在のNVIDIA製GPUなら、最低でもGeForce GTX 1060 3GB以上の製品を選択したいところです。
予算が許すのであれば、昨今話題のVRゲームをこなせる高いパフォーマンスを持つハイエンド製品、その中でもコストパフォーマンスの高いGeForce GTX 1070を選択すれば、今後しばらくは多くのゲームを十分に高い描画品質で楽しむことが期待できます。
グラフィックカードの仕様は、GPUだけでなくカードを製造しているメーカーにより多少異なるため、それぞれの製品仕様を十分にチェックして選ぶ必要がありますが、現行世代のNVIDIA製品は性能に対して消費電力が低く、旧世代のミドルレンジGPUを搭載しているPCであれば、電源を交換しなくてもハイエンドGPUへのアップグレードが可能な場合もあります。
グラフィックカードのアップグレードを検討されているのであれば、この機会に思い切ってハイエンドクラスの製品を選んでみてはいかがでしょう。
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