抜群のマルチスレッド性能を持つCPUとして登場したRyzen 7に続き、Zenアーキテクチャを採用したAMDのミドルレンジCPU「Ryzen 5」が発売されました。今回は期待のミドルレンジCPUのラインナップを確認していきたいと思います。
●Ryzen 5は6コアCPUと4コアCPUの2種類が登場
ハイエンド向けのCPUであったRyzen 7は、3製品全てが8コア16スレッドCPUでしたが、ミドルレンジ向けのRyzen 5には6コア12スレッドCPUと、4コア8スレッドCPUの2種類がラインナップされています。
6コア12スレッドCPUはRyzen 5 1600XとRyzen 5 1600の2モデル、4コア8スレッドCPUはRyzen 5 1500XとRyzen 5 1400の2モデルです。当然ながら、コア数の多い製品の方が高いマルチスレッド性能を持っており、動画のエンコード処理などで高いパフォーマンスを発揮します。
現在のところ、6コア12スレッド製品は3万円台前半、4コア8スレッド製品は2万円前半から中盤程度の価格が設定されており、同価格帯のIntel製品であるCore i5より優れたマルチスレッド性能を持っていることを特徴としています。
4コア8スレッド製品に1万円ほど予算を追加すれば、より高いマルチスレッド性能を持つ6コア12スレッド製品が買えるため、動画やCGのレンダリングを日常的に行われる方には、6コア12スレッド製品がおすすめです。マルチスレッド処理を行う頻度がそれほど高くないのであれば、安価な4コア8スレッド製品とB350チップセット搭載マザーボードを組み合わせて、できるだけ安く組むのも良いでしょう。