今回は、Coffee Lake-Sで利用できるメモリと、その選択のポイントについてご紹介いたします。
●上位CPUがDDR4-2666に対応したCoffee Lake-S
Coffee Lake-S世代のCPUでは、Core i7とCore i5がDDR4-2666に対応しました。一方、Core i3についてはDDR4-2400までの対応となります。また、Kaby Lake-SでサポートされていたDDR3Lメモリについては非対応となりました。
・Core i7 … DDR4-2666
・Core i5 … DDR4-2666
・Core i3 … DDR4-2400
これはCPUが標準対応するメモリクロックであり、メモリのオーバークロックに対応したIntel Z370チップセット搭載マザーボードと組み合わせれば、より高速なオーバークロックメモリを利用することもできます。
Intel Z370チップセット搭載マザーボードにはDDR4-4000以上への対応をアピールするマザーボードも珍しくないので、Coffee Lake-Sの高クロックメモリへの耐性に期待したいところです。
●容量重視で低クロックメモリという選択も
Coffee Lake-Sでは上位CPUの対応メモリクロックがDDR4-2666に引き上げられましたが、DDR4-2666以上のメモリは高価です。もし、Coffee Lake-Sで利用できる最大容量の64GB(16GB×4枚)を揃えようと思っても、コスト的なハードルはかなり高いものとなります。
Coffee Lake-Sでなるべく大容量のメモリを利用したい場合には、DDR4-2400やDDR4-2133といった低クロックメモリの大容量品を選択するというのも有効です。
メモリクロックが高いほどPCの性能は底上げされる一方、容量は足りていれば性能への影響はほとんどありませんが、容量は不足すると致命的なパフォーマンス低下を招きます。大量のメモリを必要とする動画やCGなどのクリエイティブな用途で使うPCなら、コストと容量を重視したメモリ選びがおすすめです。