Intelから発売予定のハイエンドCPU「Cascade Lake-X」について、これまでに判明している仕様などをご紹介します。
●LGA2066向けハイエンドCPU「Cascade Lake-X」
IntelのCascade Lake-Xは、次世代のハイエンドデスクトップ向けCPUの開発コードネームで、CPUソケットにはLGA2066を採用しています。
Cascade Lake-Xでは10~18コアのCPUがCore i9ブランドで投入予定で、既存のLGA2066向けCPUであるSkylake-Xからコア数の増加こそないものの、同じコア数のSkylake-Xの半額程度という大幅なコストパフォーマンスの改善が図られています。
また、メモリコントローラの対応メモリクロックがDDR4-2666からDDR4-2933に引き上げられ、PCIe 3.0 レーンも44から48に増加しています。また、AI向け拡張命令であるIntel Deep Learning Boost(Intel DL Boost)への対応も追加されました。
各製品の価格からして、Cascade Lake-XはメニーコアCPUに価格破壊をもたらしているRyzen 9 3900Xや3950Xへの対抗馬となるCPUです。クアッドチャネルメモリやレーン数の多いPCIe 3.0などを備えるCascade Lake-Xは、第3世代Ryzen相手にも十分競争力のあるCPUとなることが期待されます。
多数のCPUコアを利用する動画やCGなどのクリエイティブな分野に適したメニーコアCPUを求めている方にとって、Cascade Lake-Xは大いに魅力ある位置づけの製品でしょう。マザーボード各社も新しいX299マザーを投入するようですので、今後の情報に注目です。