正式に製品ラインナップが公開されたデスクトップ向け第10世代Coreプロセッサ「Comet Lake-S」について紹介します。
第10世代CoreであるComet Lake-Sは、14nmプロセスで製造されるComet LakeアーキテクチャベースのCPUで、現在販売されている第9世代Core「Coffee Lake-S」の後継製品です。
製造プロセスやSkylakeの発展形である点はCoffee Lake-Sから変わっていませんが、CPUソケットが「LGA1200」に変更となりました。また、ハイエンドのCore i9は8コアから10コアへとCPUコア数が増やされ、Core i3からCore i7までの製品もHyper-Threadingに対応したことでスレッド数が増加しています。
細かい部分では、Core i7以上が「DDR4-2933メモリ」や「Turbo Boost Max 3.0」に対応した他、Core i9は「Thermal Velocity Boost」に対応するなど、上位モデルの対応メモリやブースト機能が強化されています。
また、PEG/DMIのオーバークロックや、CPUクロックの周波数カーブ制御、CPUコア単位でHyper-Threadingの有無の選択など、従来よりも細かくCPUの動作をコントロールできるようになるとされており、自作PCユーザーにとっては興味深い改良が盛り込まれているようです。
最大の注目は10コア20スレッドCPUとなるCore i9ですが、スレッド数が増加したCore i3以上のCPUもコストパフォーマンス的に興味深い製品となりそうです。今後の情報に期待しましょう。