AMDから発表された最新製品である第3世代Ryzen APU「Ryzen 4000Gシリーズ」について紹介します。
Ryzen 4000Gシリーズは、Zen 2アーキテクチャのCPUコアと、Vegaアーキテクチャ採用GPUコアを統合したAPU「Renoir」がベースの製品です。現時点で発表済みのラインナップは以下の6製品です。
CPUとIO機能を異なる製造プロセスで製造して組み合わせている第3世代Ryzenと同じZen 2世代製品ですが、もともとモバイル向けに設計されたRenoirでは、すべてのコアと機能を7nmプロセスで製造された1つのシリコンダイに統合されており、電力効率に優れたプロセッサとなっています。
一方で、モバイル向けのRenoirをベースとした関係上、発熱や消費電力の大きいPCI Express 4.0への対応は見送られ、APU内蔵PCI Expressの世代は3.0となっています。レーン数自体は24レーン(dGPU用16レーン + SSD用4レーン + チップセット用4レーン)確保されていますが、X570やB550との組み合わせでも、CPUに直結されたM.2スロットや拡張スロットでPCI Express 4.0は利用できません。
なお、Ryzen 4000Gシリーズについては、現在のところ一般ユーザー向けの販売開始時期が明らかにされておらず、メーカー製の搭載システムの販売が第3四半期(7~9月)に登場予定とされています。