2020年8月時点でのIntelとAMDの主力CPUのラインナップの比較をお届けします。今回は8コア以上が対象のハイエンドクラスのCPUラインナップを比較します。
8コア以上のハイエンドCPUをリストアップ
ハイエンドクラスのCPUとして、8基以上のCPUコアを備えたIntelとAMDのCPUを、以下にリストアップしました。
CPUコア数でIntelを圧倒するAMD
両社のCPUラインナップでまず目につくのがCPUコア数の違いです。
AMDはハイエンドデスクトップ向けに24~64コアのRyzen Threadripperを投入しており、メインストリームの頂点にも16コアのRyzen 9 3950Xが用意しています。
一方のIntelは、第10世代Coreの投入でメインストリームに10コアCPUを投入したものの、ハイエンドデスクトップ向けのCore Xでも最大18コアまでとなっており、メインストリームとハイエンドの両方でAMD製CPUにコア数で大きな差をつけられています。
実際のところ、20コアを超えるマルチコアCPUの性能を引き出せる用途は限定的ですが、そうしたマルチスレッド性能を必要とする方にとって、CPUコア数でIntelにアドバンテージを持つAMD製CPUは魅力的でしょう。
ゲーミング性能などでIntelにも利点
CPUコア数ではAMDに大きくリードされているIntelですが、LGA1200向けの第10世代Coreはブーストクロックが高めに設定されており、ゲームのように電力リミットにかからない範囲では高いパフォーマンスを発揮します。
ただし、8コア以上Intel製CPUにおいて、TDP 65Wの電力リミットはかなり厳しく、性能を最大限に引き出せる時間が限定されがちです。パフォーマンス重視でIntel製CPUを選択される場合は、TDP 125Wで電力リミットの上限が高いKモデルを選択するのがおすすめです。