2020年中の発売が予定されているAMDの次世代CPU「Zen 3」について、現時点で明らかになっている情報を確認してみましょう。
Zen 3は現行の第3世代Ryzenおよび第3世代Ryzen APUに採用されているZen 2の後継となるCPUアーキテクチャです。現在のネーミングルールに従えば、Zen 3採用製品は第4世代Ryzenと呼ばれることになるでしょう。
AMDは2020年中にZen 3採用製品を投入予定であるとしており、その詳細については10月8日に発表すると予告しています(AMDの次期GPU「RDNA2」は10月28日に情報公開されることも発表されました)。正式な製品発表前である現時点で公開されている情報は以下の通りです。
・7nmプロセスで製造
・既存のCPUソケット「Socket AM4」に対応
・AMD 500シリーズチップセット(X570/B550/A520)で利用可能
※ベータBIOSの導入でX470/B450マザーボードの一部が対応
・2020年中にZen 3採用CPUを発売予定
製造プロセスが微細化されない以上、現行のラインナップからCPUコア数が増加するのは期待薄ですが、アーキテクチャの刷新によって、4コア1組でL3キャッシュを共有している現在のCPUコアの内部構造が変更される可能性などが噂されています。
実際にどのようなCPUになるのかは正式発表まで分かりませんが、少なくともZen 2を超える製品になることは間違いありません。PCの新調をお考えの方は、10月8日に公開されるZen 3の情報に注目しましょう。