2020年9月は、NVIDIAがAmpereアーキテクチャを採用した新GPU「GeForce RTX 30シリーズ」を発表したことで、ハイエンドクラスのGPUの勢力図が大きく変更されることになりました。ここで改めて、AMDとNVIDIAのハイエンドGPUラインナップを確認してみましょう。
既存のハイエンドGPUを凌駕するNVIDIAの新GPU
NVIDIAの新世代GPU「GeForce RTX 30シリーズ」は、下位のGeForce RTX 3070が従来の最上位GPUであったGeForce RTX 2080 Tiを超える性能を備えていると言われており、NVIDIAのハイエンドGPU全体が飛躍的な性能向上を果たすことになります。
一方、AMDのハイエンドGPUであるRadeon RX 5700XTとRadeon RX 5700は、それぞれGeForce RTX 2070 SUPERとGeForce RTX 2060 SUPERの競合製品であり、GeForce RTX 2080 TiやGeForce RTX 2080 SUPERへの対抗馬を用意できていなかったAMDは、GeForce RTX 30シリーズの登場でNVIDIAとの差が、さらに広がることになります。
ハイエンドGPUの競争では劣勢に立たされているAMDですが、年内にはDirectX Raytracing(DXR)によるリアルタイムレイトレーシングをサポートする新GPUアーキテクチャ「RDNA2」を採用したGPUの投入を予定しています。
いまGPUのゲーミング性能を追求するならNVIDIA一択とも言える情勢ですが、RDNA2でのAMDの挽回に期待したいところです。