AMDが11月5日に発売予定の新世代CPU「Ryzen 5000シリーズ」では、引き続きSocket AM4が採用されていますが、既存のSocket AM4採用マザーボードの全てで同CPUが利用できる訳ではありません。
Socket AM4対応マザーボードでRyzen 5000シリーズが利用できるか否かの判断基準となるのが、マザーボードの搭載チップセットです。
Socket AM4対応マザーボードには、最新世代の「AMD 500シリーズチップセット」の他、「AMD 300シリーズチップセット」や「AMD 400シリーズチップセット」を搭載したマザーボードが存在していますが、今回発売されるRyzen 5000シリーズに正式対応するのはAMD 500シリーズチップセットのみです。
例外的に、AMD 400シリーズチップセットにはRyzen 5000シリーズを利用するためのベータBIOSが提供予定ですが、旧世代製品となっているマザーボードに対応BIOSが提供されるか否かはマザーボードメーカー次第となります。
AMD 500シリーズチップセットは正式にRyzen 5000シリーズをサポートしていますが、こちらも対応BIOSへのアップデートが必要となるほか、エントリークラスのA520チップセットでは、CPU内蔵のPCI Express 4.0が、PCIe 3.0までの動作に制限されます。
Ryzen 5000シリーズの機能をできる限り利用されたい方は、チップセットに「X570」または「B550」を採用したマザーボードを選択すると良いでしょう。