パーツの選び方 自作PCの知識

Rocket Lake-SがサポートしたPCI Express 4.0の使い道とは

 Intelの第11世代Coreプロセッサ(Rocket Lake-S)では、CPU内蔵のPCI Expressが最新のPCI Express 4.0に対応しました。これにより、IntelとAMD両社のデスクトップ向けプラットフォームで、PCI Express 4.0が利用できるようになりました。

 そこで、今回は改めてPCI Express 4.0の使い道についてご紹介しましょう。

7GB/sを実現する第2世代製品も登場したPCIe 4.0対応NVMe SSD

 1レーンで16Gbps(2GB/s)を実現するPCI Express 4.0をもっとも活用できるデバイスは、高速な転送速度を実現するNVMe SSDです。

 NVMe SSDはPCI Express 4.0にいち早く対応したデバイスのひとつで、現在ではPCIe 4.0 x4をインターフェイスに採用するM.2型NVMe SSDに、最大7GB/sの速度を実現する第2世代PCIe 4.0 SSDも登場しています。

 IntelのRocket Lake-SやAMDのRyzen 5000シリーズなどは、CPUにNVMe SSD接続用のPCIe 4.0 x4レーンを備えており、PCI Express 4.0に対応するマザーボードのほとんどに、このCPU内蔵PCIe 4.0 x4接続に対応したM.2スロットが搭載されています。

 Rocket Lake-SやRyzen 5000シリーズをご利用の方で、高速なSSDの搭載をご希望なのであれば、CPU直結レーンにPCIe 4.0対応NVMe SSDを接続してみるとよいでしょう。
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 ▲PCIe 4.0対応のWestern DigitalのWD_BLACK SN850

最新世代のGPUはPCI Express 4.0に対応

 最新世代のGPUであるNVIDIAのGeForce RTX 30シリーズと、AMDのRadeon 6000シリーズは、いずれもバスインターフェイスにPCI Express 4.0を採用しています。

 多くのゲームでは、バスインターフェイスがPCI Express 3.0でもPCI Express 4.0でも、パフォーマンスに大きな差はつかない傾向がありますが、最新世代のGPUをフルスペックで動作させられるのは、PCI Express 4.0に正式対応したIntelのRocket Lake-S、またはAMDの第3世代Ryzen以降のCPUです。

 Rocket Lake-SやRyzen 5000シリーズといった最新世代のCPUは、PCI Express 4.0に対応しているだけでなく、ゲームでの高いパフォーマンスを発揮するCPU性能も備えていますので、最新世代のGPUを搭載したグラフィックカードを使うなら、これらのCPUと組み合わせるのがおすすめです。

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