パーツの選び方

Rocket Lake-S用CPUクーラーの選び方

 今回は、Rocket Lake-Sの購入を検討されている方向けに、CPUクーラー選びのポイントを紹介します。

LGA1200とLGA115x対応CPUクーラーが利用可能

 Rocket  Lake-Sこと第11世代Coreプロセッサは、前世代である第10世代Coreプロセッサと同じCPUソケット「LGA1200」を採用しておりますので、同ソケット対応CPUクーラーが利用できます。

 また、LGA1200は、従来のIntel製メインストリーム向けプラットフォームに採用されてきたLGA115x(1151、1156など)と、CPUクーラーの互換性があるため、LGA1200対応と記載のない製品であっても、LGA115x対応製品であれば取り付けることが可能です。

「電力リミット無制限」に対応するなら高性能CPUクーラーが必要

 Rocket Lake-Sは、ブースト動作時のクロックや電力リミットが高めに設定されており、特にZ590チップセット搭載マザーボードなどでは、電力リミットが標準で無制限に設定されている場合もあります。

 電力リミットが無制限となっている場合、8コアCPUでは200W弱、ABT(Adaptive Boost Technology)を有効化したCore i9-11900K(F)なら250W以上の電力を消費し、その大部分を熱に変換することになるため、ブースト動作を維持して最大限に性能を発揮するためには、高性能なCPUクーラーが必要となります。
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 ▲Core i9-11900K(F)なら大型ラジエーター搭載の水冷クーラーがおすすめ

 ABTを有効化したCore i9-11900K(F)以外であれば、120mmファンを搭載するサイドフロー型CPUクーラーでもある程度対応可能ですが、ABTの利用や長時間にわたって性能を維持したいのであれば、240mmラジエーター搭載水冷クーラーと同等以上の性能を持つCPUクーラーを利用すべきでしょう。

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