自作PCの知識

マザーボードスペックの見方 ~ サウンド機能

 今回は、マザーボードが備える機能の中から、音声の入出力を担うサウンド機能についてスペックの見方を紹介します。

バックパネルインターフェイス

 サウンド機能を確認する場合、最初に確認すべきなのがバックパネルインターフェイスです。サウンド関連の入出力端子をチェックして、使用予定のオーディオ機器と接続できる端子が用意されているのか確認しましょう。

サウンドチップ

 PCのサウンド機能を担うサウンドチップは、スペック表の「サウンド機能(オーディオ機能)」の項目で確認することができます。

 最近のマザーボードでは、Realtek製のサウンドチップを搭載している製品が多く、「ALC4080」や「ALC897」のようなチップ名が記載されています。これらのチップによって、入出力のS/N比などが変わってきます。

 ただし、実際の音質は、後述するサウンド回路の設計にも左右されるので、サウンドチップだけで音の良し悪しが分かるわけではありません。もっとも、ALC4080のような上位チップを搭載するマザーボードは、サウンド回路にもコストをかけていることが多いので、結果的には上位チップを搭載したマザーボードの方が音質は良い傾向があります。

サウンド回路

 サウンド回路とは、サウンド周りの回路設計のことで、ここで使われているコンデンサやアンプや、他の回路と分離する設計などによって音質の良し悪しが左右されます。
MB_souind

▲マザーボードのサウンド関連の特徴紹介の例(ASUS ROG Maximus XIII Extreme Glacial)

 この点についてはスペック表に記載されていない場合もあるため、製品画像や製品特徴から判断する必要があります。厳密に良し悪しを見極めるのは困難ですが、サウンド回路にコストをかけているマザーボードの場合、製品の特徴を紹介するページでサウンド回路を大きくアピールしていることが多いので、製品特徴ページでの扱いの大きさが一つの目安になります。またサウンド回路に使われているチップがわかれば、その型番を検索すると、音質の評価などを知ることができます。

-自作PCの知識