次世代のメインメモリとして普及するものと考えられている「DDR5」メモリについて紹介いたします。
DDR4メモリの後継規格となるDDR5メモリ
DDR5メモリは、現在普及しているDDR4メモリの後継規格となるメモリです。
DDR5メモリでは、さらなる高速化を実現するために機能の強化が図られており、オン・ダイ・ECC機能の追加による安定性向上や、1枚のメモリモジュールでデュアルチャネルアクセスを可能にすることで同一クロックでもDDR4より広帯域なデータ転送を実現するとされています。
また、DDR5メモリの標準動作電圧は1.1Vで、DDR4メモリの1.2Vから引き下げることで省電力化も図られています。
▲SamsungのDDR5ページより
DDR5メモリに対応するプラットフォームは?
DDR5メモリは新規格であるため、既存のDDR4メモリとの間に互換性はありません。このため、現在販売されているIntelやAMDのCPUはDDR5メモリに対応していません。
DDR5メモリに対応するCPUは、IntelとAMDの次世代プラットフォームでの登場が予定されています。
メモリ規格が切り替わる際は、慣例として新旧メモリに両対応するCPUやマザーボードが登場してきましたが、DDR5メモリは技術的にも速度的にも大きな進歩を遂げているので、次世代CPUのパフォーマンスをしっかり引き出すならDDR5メモリを利用すべきなのは確かでしょう。