パーツの選び方 新製品情報

第12世代Core「Alder Lake」のラインナップについて

 Intelの次世代デスクトップ向けCPU「Alder Lake」こと第12世代Intel Coreプロセッサの製品ラインナップが発表されました。今回は11月4日にAlder Lake最初の製品として発売されるCPU6モデルを紹介します。

Alder Lake最初の6モデルは全て倍率ロックフリー仕様

 11月4日に発売されるAlder LakeベースのCPUは6モデルで、Core i9、Core i7、Core i5の3ブランドに倍率ロックフリー仕様の「Kモデル」が1つずつラインナップされているほか、Kモデルから内蔵GPUを省略した「KFモデル」が1つずつ用意されています。
Alder Lake
 様々な新機軸が取り入れられたAlder Lakeでは、異なるアーキテクチャのCPUコアを組み合わせたハイブリッドCPUとなっており、ハイパースレッディングに対応する高性能コアのPコア(Performanceコア)と、電力効率の高いEコア(Efficientコア)を備えています。

 これにより、Core i9-12900K(F)は16コア24スレッドCPU(8C16T+8C8T)、Core i7-12700K(F)は12コア20スレッドCPU(8C16T+4C4T)、Core i5-12600K(F)は10コア16スレッドCPU(6C12T+4C4T)という、これまでとは大きく異なるCPUコア構成となっています。

新CPUソケットLGA1700を採用で機能を刷新

 ハイブリッドCPUコアの他にも、新規格であるPCI Express 5.0やDDR5メモリをサポートするAlder Lakeでは、CPUソケットにも新設計のLGA1700を採用しています。

 LGA1700は、従来のデスクトップ向けCPUソケットのLGA1200との互換性はなく、CPUクーラーを取り付けるための固定穴の位置も変更されています。このため、Alder Lakeを利用するためには、LGA1700対応マザーボードとCPUクーラーを購入する必要があります。

 なお、Alder LakeではTDP(Thermal Design Power)が廃止され、ベースクロックで動作した際の最大消費電力である「Processor Base Power(PBP)」と、ブースト動作の電力リミット「Maximum Turbo Power(MTP)」という、消費電力の新指標が導入されています。各CPUの性能を最大限に引き出すのであれば、MTPに対応できる冷却性能を備えたCPUクーラーを用意しましょう、

-パーツの選び方, 新製品情報