Alder LakeをB660のDDR4用マザーで高クロック動作を試してみました。G.Skillの高クロック製品のQVLではZ690/B660のDDR4マザーはまだあまり掲載されていません。実際に動作するのかを検証してみました。
【テスト環境】
マザーボード：ASUS B660M-A D4（BIOS：1203）
CPU：Intel Core i5-12600K
XMP設定でDDR4-4600を起動
設定は、XMPでスペック設定にしています。
BIOSに入って、Ai TweakerのAi Overclock Tunerで設定します。
XMP設定ですんなり起動してきました。
現在のクロックをCPU-Zで確認します。
MemoryタブのDRAM FrequencyでDDR4-4600相当で起動していることがわかります。
Mem Controller Freq.を確認すると、DRAM Frequencyの半分のクロックになっています。つまり「1:2」のGear2で起動していることがわかります。
メモリ対比関係は設定していませんが、なにも設定しないと、DDR4-4600はGear2で起動します。「1:1」設定にすると起動しません。DDR4-4000より上のクロックでは「1:1」起動は難しいようです。
メモリクロックをDDR4-4800にあげてみる
このメモリでDDR5-4800設定も試してみました。
XMP設定したあとで、メモリクロック（DRAM FrequencyをDDR4-4800）と、電圧（DRAM Voltage）を1.5V→1.55Vに変更しました。
1.5Vから1.55Vに電圧を変更したのは、1.5Vでは動作が安定しなかったのと、G.SkillのDDR4-4800製品が1.55Vスペックだったからです（※メモリ電圧の昇圧は当店として推奨するものではありません。自己責任にてお願いします）。
この設定においてDDR4-4800動作は、Prime95で2時間ほどの負荷テストも問題ありませんでした。
このようにAlder Lakeではメモリ高クロック動作が可能になっています。
ただし、パフォーマンスについては基本的にGear1動作範囲内のほうが高いケースが多いです。メモリの高クロック動作を試してみたい方は参考にしてみてください。
参考にASUS ROG STRIX Z690-A GAMING WIFI D4でもG.Skill F4-4600C20D-32GTZRにて、DDR4-4600動作を試してみました。こちらは負荷テスト画像を掲載しておきます。
【注意】
・こちらの検証結果は当店が保証するものではありません。設定方法、個体、BIOSバージョンで結果が異なる場合もあります。設定、および動作の参考としてご利用ください。
・基本的にはG.SkillのメーカーWebサイトに掲載されているQVLのマザーボードとの組み合わせでの使用を推奨しております。
