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第12世代Coreの新モデル「Core i9-12900KS」のご紹介

 本日は、Intelから新たに発売された第12世代Core(Alder Lake-S)の最上位モデル「Core i9-12900KS」について紹介いたします。

最大5.5GHz動作のCore i9-12900KS

 Core i9-12900KSは、デスクトップ向け第12世代Core「Alder Lake-S」の最上位モデルとなる新CPUで、8コア16スレッドのPコアと、8コア8スレッドのEコアを備えた、16コア24スレッドCPUです。

 コア数やキャッシュ容量などCPUの規模としては従来のCore i9-12900Kと同等ですが、動作温度に応じてクロックを高める「Thermal Velocity Boost」や、稼働コア数に関わらずTurbo Boost 2.0の最大クロックを上限とする「Adaptive Boost Technology」に対応し、最大で5.5GHzまでCPUクロックが引き上げられています。

 ブースト動作時の最大消費電力指標であるMTPは241Wのまま据え置きですが、ブースト動作無効時の定格クロックであるベースクロックも引き上げられたことで、PBPは150Wに引き上げられています。
i9-12900KS
 Core i9-12900KSの型番末尾に付与された「S」は「Special Edition」を示すもので、これが与えられたCore i9-9900KS以来となります。

 スペシャルエディションは、高クロック動作を実現するため電圧とクロックの特性に優れた個体が選別されたモデルですので、通常の仕様で高性能なことはもちろん、空冷や水冷で実現可能な常用域でのオーバークロック耐性が優れていることが、他のモデルよりも期待できる製品となります。(必ずOC耐性が高いという保証はありません)

 自己責任でのオーバークロックをしないにしても、冷却を強化した上でAdaptive Boost Technologyを利用すれば、より高い性能を引き出すことができるので、デスクトップ向けCPUで最上級のパフォーマンスを得たいという方向けの製品であると言えるでしょう。

 なお、Core i9-12900KSはAlder Lake-Sベースの製品で、既存のIntel 600シリーズ・チップセット搭載マザーボードで利用可能ではありますが、事前に対応BIOSへのアップグレードが必要な場合がありますのでご注意ください。

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